ダイハツの不正問題、是正に向けての方策と反省を発表

4月8日にダイハツが記者会見を開き、今後の方向性と反省を発表した。反省から紹介すると、不祥事をもたらした会長と社長、副社長の昨年度賞与(給与と勘違いしている人もいるようだけれど、いわゆるボーナス)を全額返却するというもの。ダイハツは上場企業じゃないため奥平社長のボーナスがいくらなのか不明だし発表する必要もないのだけれど、気になる人もいるか?

この点、私はどうでもいい。人のサイフの中身を詮索する趣味を持ち合わせておらず。そういった意味じゃ「追求しろ!」という声にゃ応えられません。同業者の誰かが頑張ってくれると思う。それはさておき、気になるのは今後の是正策である。ダイハツの記者会見と、その後に行われたトヨタ中嶋副社長へのQ&Aの内容を総合して意訳すると以下の通り。

軽自動車については基本的に今の枠組みで開発と生産、販売を行う。もちろんダイハツの中にトヨタの人員を送り込み、チームとして安心/安全なクルマ作りを目指す。当然ながら認証システムや基準、管理システムは大幅に見直し、不正問題が起きないようにする。ちなみに突っ込んだ具体策は遠からず発表されるんじゃないかと思う。今のままということはないかと。

トヨタブランドで発売されている小型車(具体的にはルーミーやライズ)は、今までダイハツが開発して認証、生産したクルマをトヨタで販売するというOEM扱いだった。今後はトヨタがダイハツに開発/生産委託するというカタチになる。この場合、クルマに不正あったらOEMだとダイハツの責任。開発委託だとトヨタの責任になる。当然ながらトヨタの管理下に入ります。

中嶋副社長に対する質問の中に、相変わらず「スズキとの協業はないのか?」と質問する記者が居て(この人、最初にそんな記事を書いたモンだから引っ込みが付かなくなっている。笑)ヤレヤレなのだけれど、現時点では考えていないと即答。「将来的には?」と聞かれ「将来のことはどうなるか解りません」(中嶋副社長)。そりゃそうでしょうね、と真っ当な答えでした。

いずれにしろ現時点では大ざっぱな方向性を決めたレベル。とはいえすでにトヨタがダイハツに人を送り込み始めたという情報も入っており、是正すべき点を見極めることからスタートしていると考える。トヨタとしては「ダイハツの強さ」を引き続き確保しながら、不正の無いクルマ作りを目指そうとしている? ダイハツ開発のトヨタ車はADASだけでもトヨタ基準にして欲しい。

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3 Responses to “ダイハツの不正問題、是正に向けての方策と反省を発表”

  1. hisaoG より:

    賞与全額返納の3人の内の1人は副会長ではなく星加副社長のタイポかと。
    一見、軽自動車部門は自由裁量があるように見えますが結局、小型車部門が優先されて人材を含めリソースを取られてしまわないかが心配。

  2. natumenatuki より:

    ダイハツにお願いしたいのは唯一つ!ヘッドライトの眩しさを何とかしてほしい。オラオラ系でヘッドランプユニットを、最大限に高くしている。(ウェイクが無くなって本当に良かったです。)他の車種も、歩行者保護に役立つ衝撃吸収のためのボンネット厚さまでをも、安全無視で薄くしてその分、ヘッドライトを高くしている。安全より売り上げ最優先の企業姿勢が丸見えです。
    またアクセサリーリストで販売している、タントやイース等のハロゲンヘッドライトに交換するLEDランプに至っては、配光特性が全く適合してなくて、対向車に喧嘩を売っているレベル!

  3. McG より:

    国沢さんと同感ですね。

    スズキと協業させろとほざき、スズキの評判下げてるのって、井上久男ですか?あいつ日産ゴーンの時からロクな事書いてないですから。

    ああいういい加減な事を聞いたり書いたりする輩をその場で注意してやった方が業界の評判の為にも良いかと思います。

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