ダイハツの不正問題、規模も内容も拡大か?

どうやらダイハツの不正問題、規模も内容も拡大するようだ。生産を中止する車種が増えるらしい。現時点で詳細は解らないけれど、複数のメディアは本日第三者委員会の報告を国交省に提出し、夕方にも奥平社長の会見が行われていると報じている。新たに発覚した不正には排気ガス関連も含まれている可能性もあるらしく、となると共通エンジンを使う軽自動車は大半のモデルに拡大する。

奥平社長はミスターカローラと言われたトヨタ出身の人で、不正問題をやっちゃいけないことを100も200も知っていると思う。このあたり、日野の小木曽社長と状況は全く同じ。ダイハツプロパーの中で隠されていた可能性が高いと考える。問題は今後だ。不正の内容次第で相当広範な人事が必要だと思う。少なくとも今回の不正を知っていた人は全て責任取らないとトヨタが納得しない。

どの程度のレベルまで知っていたのか? 現時点で予想は難しいが、ダイハツプロパーの安全関連責任者と、エンジン不正もあればパワーユニット開発責任者は間違いなく情報を得ていたと思う。いや、最終決断までしていた可能性が高い。車両開発部門のTOPまで知っていたら、これはもう迷う余地無く更迭に違いない。そういった詳細にまで踏み込んだ第三者委員会の報告はあるだろうか?

また不正の内容と規模次第では今後ナンバーの取得が凍結される可能性がある。このあたりも気になるところ。いずれにしろ日野の不正問題に匹敵する規模になるかもしれない。小木曽さんは日野の社長になってすぐ不正が発覚したのに対し奥平さんは6年半。いろんな意味で十分な時間があった。今回引責辞任は避けられないかもしれません。本日夕方の記者会見後に追加記事を書きます。

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5 Responses to “ダイハツの不正問題、規模も内容も拡大か?”

  1. 魑魅魍魎 より:

    クルマの不正が後を絶たないのは、大変残念。トヨタ佐藤社長が、大戦力ダウンを承知で、泣いて馬謖を斬れるかどうか。日野に続く不正だ。切るしかないだろう。

  2. 薫くん より:

    3年前に買った我が家のタフト、大丈夫か?

  3. natumenatuki より:

    奥平社長は、6年半とのことですね。その間に、トヨタライズ、トヨタルーミーと言う、二つの、国民車と言うべき、ベストセラーカーを、世に送り出し、トヨタに対し、胸を張ったと、考えます。しかしその陰で、生え抜きの、ダイハツ社員は、どう思ったでしょう?三代目の軽の、ムーブ(14年前の車)に、つい最近乗りました。ほんとうに、完璧な車でしたね!
    奥平社長は、トヨタを見返すのではなくて、軽の可能性だけを、追求すべきであったと、今となっては、思います。

  4. フランシス より:

    以前、国沢さんがダイハツの安全について指摘されていた事を思い出しました。コペンのエアバッグや、安全運転支援システムのプアーさも、根っこは会社の体質にあったのですかね。私の父親が長年ダイハツで勤務していた事や、私も仕事で同社と関わっていましたので身近に感じていた会社なので先行き心配です。

  5. スイカネット より:

    三菱のリコール隠しの際には、三菱グループ(三菱重工業・三菱商事・三菱東京UFJ銀行)によるさまざまな救済を受け、倒産の危機を脱しましたが、
    今回のダイハツの危機的状況に関しても、親会社のトヨタ自動車の支援で乗り切るでしょう。
    然しながら、もうすぐフルモデルチェンジ予定のムーヴの正式発表の予定がまた遠ざかりました。
    皮肉にも、最大のライバルであるスズキにとって、ある意味、シェアを伸ばす千載一遇のチャンスになるでしょう。

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