ダイハツの不正問題、ダイハツは依然だんまりを決め込むが、トヨタはしっかり情報発信してます

20日の不正発覚時の記者会見以後、ダイハツは何のリリースも出していない。もちろん私らメディアに対する個別の説明も無し! 依然として事態の酷さを実感しておらず、ヤル気無し。一方トヨタといえば、21日の朝から長田さんという政府で言えば官房長官のようなポジションの執行役員が専門知識を持つメディアを対象に(知識ないメディアだと質問が堂々巡りします)取材会を行う。

長田Chief Communication Officer

長田さんの取材会で174の不正はダイハツ全モデルの認証項目となっている(90万件)の調査結果だったことや、TUVの問題無いというお墨付きを貰っている件など判明。22日になると豊田章男会長が質問に答えてくれた。今回の不正のバックボーンやアウトライン、今後のことが解ってきた。そして23日、記者会見に出ていた中嶋副社長からじっくり話を聞くことが出来たのだった。

中嶋さんから聞いて意外だったのは、174の不正内容の詳細。174のうち、147については基準に合格していない数値を改ざんしたのではなく、基準に合格しているのに、さらに良い数値を記載したのだという。数日前に「自動車メーカーは基準となっているデータより上の、安全側の数値を開発目標にする」と書いた。実際、トヨタの場合、基準が100なら120を社内基準にしてるという。

中嶋副社長

ダイハツもそうしたかったのかもしれない。基準に達している数字をより良い方にしていたそうな。したがって147についてはTUVの再調査を受けても問題無いということになります。残る27は様々なのだけれど、例えば開発途中でデータを提供しなければならず、その時点での目標値を記載したり、まだ量産部品(電子部品を含む)が出来ていないので、違うものを使ったり、という。

エアバッグのタイマー展開など開発スケジュールに電子部品が間に合わなかったための不正だ。本当の意味でのリコール対象は、4月の不正発覚を受け社内調査をしている段階で見つかった”エアバッグ展開時にドアロックが解除されない”という不具合。これは事前にリコールを発表するべきだったと猛省していた。また174の不正事案について全て詳細な情報を出すことも考えているという。

最後まで納得できかねていたポート研磨やハイカムを入れハイオクで性能試験したエンジンは(1リッター3気筒)市販段階で出力も燃費性能もクリアしているという。これも依頼すればデータを出してくれると思うので間違いなさそうです。中嶋さんもダイハツは抜本的な改革が必要で、トヨタも今までと全く違う規模や体制で顧客の信頼を取り戻すべく頑張りたいと言っていた。

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7 Responses to “ダイハツの不正問題、ダイハツは依然だんまりを決め込むが、トヨタはしっかり情報発信してます”

  1. アミーゴ5号リボーン より:

    合格しているのに、水増し申告ですか。とりま、安全が確保されていて良かった良かった。。。

    なんて、とんでもないですわ。

    自分達の社内評価を優先して、公的な報告値を改ざんしていたのだから、構造的に社内評価の意義も精神の根っこも腐っているとしか言いようがない。

    「もっといいクルマをつくろう!」が、誤った方向に働いてしまったのかな?

    でもそんなコトを言ったらですよ、
    包丁だって、優しいお母さんが使えば美味しい料理をつくってくれるけと、
    自己中の凶人が使えば人斬りの武器になる。

    ダイハツは、残念ながら後者のベクトルに載っているようです。

    • アミーゴ5号リボーン より:

      追記です。

      言っておきますけど、
      オイラもダイハツユーザーです!

  2. トヨタ車ユーザー より:

    トヨタの援護のおかげで、今走っているダイハツ車は、リコールが必要なキャストいがいはほぼ大丈夫なことがわかってきました。
    安全性の事なら落ち着いて衝突試験アセスメントを見れば、ダイハツ車だけ何だかおかしいという事のもないようです。
    ただ何というか、
    >エアバッグのタイマー展開など開発スケジュールに電子部品が間に合わなかったための不正
    部品が間に合わないことを開発スケジュールが破綻していると判断してスケジュールを引き直すのが正規の対応で、ただ間に合わせるための方法を考えることは不正につながる、と理解できるようになるのが必要だと思います。結果的に安全性能に問題はなかったということになれば2つの仕事は同価値に見えてしまいますが、雲泥の差だと思います。この辺の良否が判断できるようになるかですね。(担当部署レベルの業務で言えば)

  3. natumenatuki より:

    今年、2023.7月に浜松市北区で、現行のミライースが、ミニバン(ノアかボクシー)に追突されて、運転手さんが亡くなりました。写真が、ニュースで流れたので、ご覧になった方も多いと思います。原型をとどめないと言う見本です。試験に供した車と、市販車は別物と考えざるを得ません。(更に、薄い高張力鋼板を使用して、スポット溶接点数も減らしたのでは、と勘繰りたくなりました。)高齢施設の送迎車両として使われた時、開発された方は、あなた御自身の、ご家族を後席に、自信を持って乗せてあげられますか?

  4. キイロイトリ より:

    どれもこれも実態は言い訳出来ないことでしたね。

    親方が指摘してた通りの会社だったということでした。

    報道ではミライースの短い開発スケジュールが成功体験になってしまって、何でもかんでも期間短縮=開発コスト削減が優先順位になってしまったとありました。

    ユーザーオリエンテッドでない会社は不正の温床が幾つもあるという悪い意味での典型例。
    それが業界トップのダイハツだったというのが残念です。
    BMの件も然りです。

    注文中で納車未定となってしまったユーザー、サプライヤーなどのステークホルダーがあまりにお気の毒。

    大企業の社会的責任を改めて考えさせられる事件でした。
    不正に関わって見て見ぬ振りをしてた大勢の社員は本当に罪深いですよね。

  5. トヨタ車ユーザー より:

    >試験に供した車と、市販車は別物と考えざるを得ません。
    私も軽自動車やトランクのない車の後席は怖いですが、この事故でミラ・イースは、気を失う病気を持つドライバーが運転するノーブレーキの乗用車に追突されました。前方もトラックなので下に潜り込んでしまい普通車でも厳しい。。。
    追突されたときの安全性の基準は厳しくない(ガソリンが漏れない事とかはあったかも)ので、このコラムでも乗る時は気を付けてとアピールされておりました。
    今回の不正とは別に考えたいかと。

  6. スズキ車ユーザー より:

    以前、ダイハツ不正の件で、国沢さんが「ダイハツってそういう会社ですよ。昔からずっとそういう会社です」というような内容の発言を仰ってたので、スズキを買ったのですが、それを信じてよかったです。
    メーカーに忖度しない国沢さんあっぱれでした。

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