「ハイブリッドはおすすめしない」という記事が出回っているという。何年前かと思ったら一昨日

元ディーラー営業がハイブリッドはおすすめしない、と言ってる記事が出回っているのでどうか、と聞かれた。当初「20年前の話か?」と思いスルーしようとしたものの、何人かから「教えて欲しい」と言われたので少々。そもそも「いつの話ですか?」。読んでみたら、カタログ燃費をデータにしていたり(ノアの燃費を23km/Lで計算してる)、電池交換が必要になるとあったり。

ノアで例に挙げていたので相当詳しいです(笑)

ちなみに「燃費差は8km/L」と紹介されているが、ノアの実燃費はハイブリッドで15km~18km/L。エンジン車だと8~11km/Lといったイメージ。記事では年間5000kmしか走らなければ16年掛からないとハイブリッドとエンジン車の価格差35万円はペイしないとあったけれど、実燃費ベースなら6年半でペイする。エンジン車の方が安く付くのは年間3000km以下で10年といったイメージ。

正確に書くと、その場合チョイ乗りが多いだろうから、エンジン車もハイブリッド車もさらに実用燃費は落ちる。10年掛からないかもしれない。いずれにしろ一般的な使い方と言えない特殊なケースだけ例に挙げ「おすすめしない」という表現は公平さが重要なメディアとして考えればエキセントリックだと考えます。おっと! クルマ代は自腹。燃料代についちゃ会社持ち、もエンジン有利か。

同じくらい大切なファクターはリセールバリュー。3~7年くらい乗って手放すなら、その時の評価額も大きく変わってくる。現状だと3~5年ならエンジン車とハイブリッド車の新車価格の差くらい違う。手放した時点で”ハイブリッド代”はペイしちゃいます。7年乗っても20万円以上の査定額差があるほど。その間に節約出来るガソリン代を含め2度美味しい。基本、ハイブリッドを選ぶべきだ。

次期型RAV4はハイブリッドとPHEVだけ

走行用電池の寿命だけれど、トヨタ車だと15年/20万kmをイメージしてもらえばいい。前述の通り年間5000kmで15年乗って7万5千km。途中、電気交換の必要なし。しかも中古電池でよければ15万円以下で交換可能。日産eパワーだとリチウム電池のため40万円くらい掛かると言われているものの、寿命が原因で交換を余儀なくされたという話は聞かない。交換なんか考えなくてよかろう。

「ハイブリッドはおすすめしない」という営業マンが存在したのは、トヨタ以外に魅力的なハイブリッドが存在しない時代である。他のメーカー営業の誹謗中傷といってよい。新型RAV4なんか普通エンジン車をやめた。現状だと「よほど特殊な使い方じゃ無い限りハイブリッドを選びましょう」というのが正しいバイヤーズガイドだと考えます。

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1 Responses to “「ハイブリッドはおすすめしない」という記事が出回っているという。何年前かと思ったら一昨日”

  1. ばんじ〜 より:

    わたしの素人考えが合っていたと感じました
    まだ買い替える予定はないのですが
    PHEVとハイブリッドの価格差をどう評価するかが悩みどころです
    我が家は東京都ではない近郊県で戸建てパネル付(V2H設備は無し)なので変数が多いのでなおさらです

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