おお! 日本の新しい二酸化炭素排出量目標が「2035年に2019年比60%減!」となった!

皆さんが電気自動車の購入を考えるタイミングは予想より早まり、自宅に充電インフラ持つ人は軽自動車だと2025年あたりから。普通車も2028年あたりからになると思う。

今までの日本の二酸化炭素排出量についての国際公約は「2030年に2013年比46%減」だった。削減目標を出すには分母大きい方がハードル低くなります。2013年と言えば東日本大震災から復興しつつあり、大量のエネルギーを消費していた。しかも原発は止まっていたため全て化石燃料。太陽光発電などの再生可能エネルギーも立ち上がっておらず。

データ/経産省

ということで2013年の排出量は環境省のデータだと14億900万トン。日本に限らず各国こういった帳尻あわせだと思っていいだろう。2020年度のデータを見ると11億5千万トンになり18.4%の減! このペースで頑張れば2030年に46%も可能かと予想された2021年度は、前年より排出量が増え12億1千万トンになってしまった。なぜか? 太陽光発電にブレーキ掛けたからだ。

ここが我が国のエネルギー戦略の安・PON・単なところ。これ以上太陽光発電を増やすと原発の稼働が不要になってしまう。本来なら蓄電施設を作りながら再生可能エネルギーを増やして行かなければならないが、原発利権からすれば自分達の首を絞めに来るのと同じでトンデモないこと。高価なスーツだって原発に作ってもらえなくなっちゃいます。

原発利権が欲しい連中は強引に押し切って稼働させようとしてきたが、何と! G7に向け「2035年に2019年比60%減!」が新しい目標になるようだ。日本が2019年に排出した二酸化炭素は2013年より14%も減らした12億1千万トン。そこからの4掛けなので4億8400万円トンということになる。まぁ2050年のカーボンニュートラルを考えたら当然の流れですが。

データ/国交省

ということで今のペースや方法だと完全に無理! 只でさえ運輸部門は2019年から一段と排出量を減らしている。それこそ売っているクルマを全てハイブリッドにして、さらに自宅などで作った電力を使う電気自動車を毎年のように増やして行かなくちゃダメ。大型トラックの制限速度を20km/h上げろなんてのは「一昨日来やがれ!」の愚案です。

<おすすめ記事>

2 Responses to “おお! 日本の新しい二酸化炭素排出量目標が「2035年に2019年比60%減!」となった!”

  1. ツナミ より:

    今回の政府の目標は、石炭による火力発電分をすべて原発に置き換えようという安易な考えなのかもしれませんね。原発は二酸化炭素の排出量が少ないので。

    ドイツが脱原発を達成した一方、日本はいつまでたっても脱原発が見えてこない状況ですね。悲惨な事故はドイツじゃなくて日本で起きたのに…。

  2. トヨタ車ユーザー より:

    原発は休止期間もカウントに入れて長く使えるようにしようとしていますが、いったん長く止めてしまったプラントをまた復活させ安定的に使うことは「技術的に」無理ではないかと私は思っています。車と同じように考えれば保守パーツだっていつまでも作れるワケではありませんし、再設計すればその都度の一品モノになり割高になります。一部の旧車で部品の再生産がありますがそれは欲しいという人がいればの話です。「私の造ったもので原発が回ってドカンと行ったら!?」なんて考えれば、みんな手を引いてしまうんじゃないでしょうか(最近はやりの企業の社会的責任というヤツです)。
    最近の電気代高騰のあおりを受けてか、新築するのに太陽光発電をつけて少しでも売電で電気代を減らせないかと考える人もいるようです。高いと言っても使用量を減らすのにも限界がありますから、どうせ高いなら発電しちゃえと。太陽光パネルのリビルト企業も出て来て、この流れでますます再生エネルギーが増えちゃいそうな気もしますが…。

トヨタ車ユーザー へ返信する

このページの先頭へ