車屋四六の四方山話/BMW330eに試乗してみました

第二次世界大戦の敗戦からのドイツ復興中、1951年BMWは高級車501での再出発に失敗し、倒産寸前になるが、軽自動車BMWイセッタから出直して、1962年新開発した1500の成功で、再出発を果たした。1500は、2000シリーズに発展、2002=通称マル2、そしてターボの成功で、以来BMWはスポーティー感覚でファンを増やしてきた。

そして1975年に3シリーズが登場して、再生BMWの基礎が固まった。だから、3シリーズはBMWにとり、大切な屋台骨の一本なのである。やがて、戦前からの腎臓=キドニーグリル、直列六気筒の縦置きFRも、何時しか看板となる。

そんな3シリーズのPHEV・330e Mスポーツ、710万円を試乗した。私達年寄りはトランクが独立したセダンが大好き…姿から安心感を憶えるし、Aピラーが寝ておらず高めの車高で乗降が楽なのも嬉しいからだ。何よりよかったのは、満充電時なら47粁をEV走行できるということ。平均的に1日30粁も走ればいいのだから、燃料代ゼロで経済的だが、家での充電が可能という条件でということになる。

だから街乗りではEVで、高速道路や電池切れてもハイブリッド走行でと、燃費に関しては優等生ということになる。が、走る気になれば、Mスポーツを名のるにふさわしく、下手なスポーツカー顔負けの走りをしてのける。

直四2ℓターボは135馬力で+駆動用モーター113馬力=248馬力だから、加速について不満は生じないが、ココ一番と床まで踏み込めば、10秒間だけ297馬力という馬鹿力で、ダッシュする仕掛けもついている。

左前方フェンダーに、200V用充電孔があり、3.5時間ほどで駆動用12kWhの電池が満充電になる…充電中は、インパネに表示が出る。参考写真は、現在42%で15粁走行可能ということ。

八速ATのシフトレバーは、レバーというよりは短なスイッチで、Mらしくパドルシフトが全車標準装備。電池搭載による低重心化でロール少ないコーナリングは安心に満ち、楽しいスポーティー走行が楽しめる。

このMシリーズ、創立50周年で、カラフルなカーバッジが前後とホイールセンターを飾っているのが誇らしげだった。<車屋四六さんのブログへ

 

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