クルマのデザインに対する評価軸は「売れるか売れないか」。個人の好みなど聞く必要なし
デザインについて書くと、必ず「私はこうだ」みたいな反応がある。それに対する私の返事は「お好きならどうぞお買い上げください」。まぁ一般人の目線からすれば、売れる売れないなんて関係無いんだと思う。自分が好きなら「良い」。好きじゃ無ければ「悪い」になる。自分の恋人の容姿は自分の好みなのであり、他人に理解を求めたって意味無い。それと同じ。
私がデザインについて評価する時の基準は「売れるか売れないか」だ。「人気が出るか出ないか」という理解でもいい。何度も書いてきた通りデザインが違ってもクルマのコストは変わらない。だったら売れるクルマを作ればメーカーの収益が上がり、もっといろんなクルマを作れるようになるし、モータースポーツに使う予算だって捻出できる。クルマ好きにとっちゃ良いことだらけ。
自動車評論家というバイヤーズガイドを生業とする立場からすれば、人気のあるデザインのクルマはリセールバリューが期待出来る。3~5年後の下取り価格で100万円違うこともあるからデザインって重要。もちろん「100万円損してもいいから人気の無いクルマのデザインが好き!」というならどうぞ! そもそもそういった人は人の意見など聞く意味が無いかもしれません。
ということで私のデザインに対する基準は、売れるか売れないか、という点に尽きる。イメージとしちゃタレントやモデルさんを見て「人気になるかならないか」という事務所的な判断です。自動車メーカーのチーフデザイナーも全く同じ観点が必要だと私は思う。されど自分の趣味や価値観を「売れること」を優先しなければならない工業製品に落とし込むデザイナーも居るから困る。
ということで私に対するデザインのご意見は不要です。もちろん同意して頂けるなら私と同じ視点だということ。そして「良い」というのならぜひ購入頂きたい。カッコ悪いクルマでも売れれば正義&多数派になる。私がダメだと思ったクルマが売れたら、反省して今後の評価基準を変えなくちゃならない。今のところカッコ悪いと評価したクルマはやっぱり売れないです。
そして明らかに売れそうにないクルマだと解っていて忖度するプロはアカンです。
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全く同感です。
先のホンダデザインの記事にも通じますが、クルマが商品で有る以上は商業的に成功する=多くの人に受け入れられるデザインが全てだと思っています。その意味でホンダはかつてのプレリュードやアコードの様にそのクルマのある景色に憧れを持てる様なものではなく、ここ何年も独善的にも思える内向きのデザインに完結しているように感じます。
韓国車は何年も前から独善やウリジナルを捨て商業的に成功できる率直にカッコ良いデザインになり売上も伸びていましたが、トヨタもここに来て思いっきり振り切ったデザインを採用でカッコ良さ=欲しいと思わせるデザインに変わってきた印象です。
好きだった徳大寺氏と異なる評価軸ですが、評価軸をはっきりさせることが重要ですね。徳大寺さんが好きと言った車、売れなかった車が多かったものの、評価軸が明確で参考になりました。
今回、好き嫌いではなく、売れる売れないとはっきり軸を明らかにしたのは大きな意味があることだと思いました。最近、車も高価格化して、リセールバリューもこんなに差があるのと驚く状況ですしね。
ひと目見てカッコイイデザインが売れ筋の王道ではないでしょうかね?
一般ユーザーは細かいスペックなど気にしないと思います。ホンダは見た目カッコイイ車が皆無だと思います。
8割のユーザーがカッコイイと思う車は売れていると思いますよ。
インサイトはカッコいいですよ。カッコいいハイブリッド車としてはプリウスより先行していたと思います。アコードも実物を見ると結構イケてるかと。スーパーの駐車場で初めて見たとき、はっとしたくらいです。シビックもそうですが、実物は悪くないのに、ホンダ車のプロモーション写真の傾向が前方のマスを強調したようなものが多いのが良くないと思います。
靴選びと似ている気がします。
日本人かと思ったら、靴を見て中国人だと分かるアレです。
国によって好みが違います。
シビックなど、アメリカ以外はどうなの?と思えばタイでヒットしたり。初代マツダ6は欧州と豪州だけかと思えば、中国で大ヒットしたり。
1.世界中の誰が見てもカッコいい
2.特定の地域でウケる。他はダメ。
3.いいとは思わないがどの国も許容範囲
この3つのスタイルを使い分けるのが上手いのはトヨタで、そうでないのがホンダかなと。ヤリスなど特別良くないものの、万人の許容範囲ギリギリを上手く狙っていると思います。
営利企業なんで売れてナンボ。マーケティングをきちんとして売れるデザインの車を作るのは当たり前ですね。
ホンダもCXハリアーと言われようとも商品的に成功しているのはヴェゼル、ぶっさいくなタヌキ顔FitとかThat’sもどきのステップワゴンなんか大失敗作。
オラオラ顔DQN御用達でも大成功したのがアルファード。
ぶっちゃけどこの車でも性能的にはそこまで差は有りませんからまずは売れるデザインからでしょう。
おっしゃる通りだと思います。初代リーフが今のデザインだったら倍は売れたと思うのは私だけでは無いでしょう。車は芸術作品では無いので売れるデザインが正義です。
わたし自身は国沢さんが変なデザインとしたジュークのイエローに乗ってます。乗り潰すので変わったデザインで売れない色でも本人は満足してますが、
売ってなんぼの車のデザインは個人的好き嫌いと芸術的とかで評価すべきではありません。
新形プリウスのデザインは高校時代にS13シルビアが出た時以来の衝撃を受けました。素敵です。
先代ノアヴォクが街中に多いのは気のせいでしょう、欲しい車上位だったアクアと同じくらい売れてる50プリウスもきっと何かの間違いです。
冗談はさておき、デザイン論争を見るほど車好きに大人っていないんだよね~と思ってしまいます。
自分はこれが好き、の後には必ず言わなくても良いこれが嫌い、が来ます。言わなけりゃ皆平和、だれも傷つかない
新型コロナ禍を経験したので、大声が飛び交うガソリンスタンドにはいきたくない。ので、PHEV・EVが欲しいと思ったとき、PHVプリウス50のUカーなら新型プリウス2.0PHEVのように待たなくても買えるわけです。
そう思っていたはずが、新型を見てしまうとその気にならないのはやっぱりデザインのせいだと思います。
さらには、電欠が怖いけどポータブルバッテリー積んでリーフでもいいかと思ってしまうくらいです。
社長にまでカッコ悪いと言われ、台数を落とした50プリウスのデザインを決めた豊島CEはいったい何がしたかったんだろう。