ゲームチェンジャーと言われるシャオミSU7。9100トンギガキャスト。航続距離700km。450万円

ついに発表されましたシャオミの電気自動車! シャオミとは携帯端末やスマートウォッチといったアップルのような製品を作っている企業だ。ここにきて自動車作りを断念したアップルとよく比較されてます。シャオミは中国の上海汽車というVWやGMの技術を取り入れてきた自動車メーカーに開発依頼をした。ソ二ーホンダモビリティのクルマをソニーとして売るようなモノ。

ソニーホンダモビリティの『アフィーラ』に相当するファーストモデルは、全長4997mm×全幅1963mm×全高1455mm。ホイールベース3000mmというBMW5やメルセデスEクラス。日本だとクラウンセダンと同等のプレミアムセグメントに属す。基本は300馬力の後輪駆動。容量73.6kWhのリン酸鉄リチウム電池を搭載し、700kmという航続距離を持つ。

「ホントかね?」なのが価格。0~100km/h加速2.78秒。最高速265km/hのベースモデルで21万5900元(約453万3円)。信じられないほどリーズナブル。上級グレードのSU7 MAXは前後にモーターを備えシステム出力は673psとな! で629万円。このグレードになるとポルシェ・タイカンと真正面からブツかる。個人的にはタイカンよりずっとかっこいいと思います。

ADAS技術はタイカンを相手にもしない。自動運転の開発を続けてきたシャオミとあって、SU7 MAXにはLiDAR+11台のカメラ+3つのミリ波レーダー。12個の超音波ソナーが搭載されている。全てのセンサーの得意とする探知距離を上手に使い分けることで、最短5cmの精度まで測距出来るという。精密駐車だって余裕でしょう。このあたり、日欧米より進んでいる?

電池は前述の通りリン酸鉄リチウム(CATLの麒麟電池)。73.6kWhと94.3kWh。航続距離はCLTCモードで700kmと830km。15分急速充電すれば350km程度走るそうな(CLTCモードです)。「相当の充電が可能だと発表された。さらに驚くのが9100トンのギガキャストを採用している点。こんなクルマがあんな価格で出来てきた、もう日本勢は中国じゃ勝負にならない。

早速SU7の事故動画が出回っている。このクルマ、トラクションコントロールをカット出来る「ドリフトモード」がある。そいつを下手なドライバーが試したようだ。見事にホイールスピンしておつり貰って立て直せなかった! 中国、この手のドライバーが多いそうな。SU7、中国から輸出出来るのは日本くらいかもしれないけれど、こんな電気自動車が出てきたらゲームチェンジです。

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5 Responses to “ゲームチェンジャーと言われるシャオミSU7。9100トンギガキャスト。航続距離700km。450万円”

  1. アミーゴ5号リボーン より:

    おそるべし、中国パワー!!!

    朗報は、安くなってきたリン酸鉄バッテリー。今後は、供給過剰になった中華バッテリーを安く買い叩いて、、、

    すっかすですね、
    そんなシナリオも、バッテリー国産主義のもとでは、各国とも関税を掛けて割高にするだろうし、、、

    そもそも中華BEVにも、中華バッテリーを搭載したBEVにも、高い関税がかかるだろうし、、、

    中華BEVは、どんなに良品廉価でも、欧米では自由経済とは別の論理で振り回されそうな気がします。

    ただ中国製品を受け入れやすいアジア圏では、爆発的に拡販されると思うので、日本メーカーは本当にヤバイと感じました。

  2. トヨタ車ユーザー より:

    シャオミSU7、カッコいいですね。
    BYDのシールよりも曲線美が素晴らしいと思います。
    ただこれがお得意の「デザイナー引き抜いてきて作らせました」で無ければですが。
    国からメーカへの補助金で安く作り、パワーもバッテリーもタイカン並み。でもトラコンを切れば暴れまくってADASも及ばずギガキャストのフレームはオシマイ。
    事故動画が、中国の自動車業界(と中国のドライバーの民度)のいびつさをすべて物語っている気がしました。
    トヨタがEVに力を入れる前に「EVを造らないのはお客さんの利益にならないから」という言葉を思い出します。

  3. tonpochi より:

    これだけGood Designなのにフェンダーとドアの繋目が凹んでいて気になって仕方ありません。ブレーキの熱を排出する為なのかもしれませんが、ちょっと変。惜しい。
    これがリーフE+やアリヤより安いのだから中国では日産EVが全く売れないのは当然。
    日本ではEV嫌いの輩が中華EVは燃えるだのデマを流すだけでしか抵抗できない。LFPバッテリーの特性を知らないとは言え恥ずかしい限り。脳みそがEV嫌いウィルスに感染されているかのようだ。

  4. Craydoll より:

    世界のトレンドを踏まえた良いデザイン。

    さてトヨタは、レクサスはといえば、相変わらずモリゾウ氏好みのゴテゴテ、グニャグニャ、ペキペキ。

    今後世界で勝てるか。

  5. NRT より:

    複数日にわたる長距離移動をするので電気自動車は当分自分には関係ないと考えていましたが、航続距離700kmで、しかも「15分急速充電すれば350km程度走る」となれば話は別。ここまで速いの要らないけど、今後このような充電、バッテリー性能をもつ電気自動車が一般的になれば真面目に検討の対象に入ります。

    ドイツ勢がヤバいとおっしゃる意味がわかりました。まあドイツだけじゃなくみんなヤバいですね。分断や紛争にならなければいいけど…

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