ゴルフのヒーターは暖かい
VWゴルフのヒーターの立ち上がりの早さの理由が分かりました。何と何と! シリンダーヘッドとシリンダーという2つの冷却系を持っているのだった。直噴を採用した際、シリンダーヘッドの冷却をキッチリ&精密に行うため分けたのだという。ヒーターは冷却水の量少ないシリンダーヘッドの冷却系とスルーになってます。
したがってヘッドさえ暖まれば、すぐ車内も暖められるワケ。もう少し具体的に書く。まず冷間始動すると、2分間シリンダーヘッドの冷却水だけ温める。数十秒でアイドルストップ出来る温度まで上がるそうな。2分したらヒーターにも冷却水を回す。数分すればヒーターがキッチリ効き出す。いやいや素晴らしい!
ラジエターに水を回すサーモスタットを開くのは、ヘッド回りが十分暖まってから。というか、ラジエター暖まっていようと冷たいままだろうと、ヒーターの効きには関係なし。インプレッサとアクセラで都内を走ると、間違いなく10分は寒いまんま。10分過ぎればヌルい風が出てくるけれど、その場合、アイドルストップはしない。
なんでVWはこんなにヒーターの立ち上がり
を気にするのか。「ドイツは寒いからでしょう」という。日本も十分寒いですけど。おそらく今まではエンジンが十分な熱を供給していたため、ラジエターの冷却水をヒーターに使っていても何ら問題なかったんだと思う。燃費良いエンジンになると、ラジエターが暖まらない。
だったらVWのようにエンジン回りの冷却水をそのままヒーターに回せばいいのね。ということをこの仕事を30年間やっていて初めて思った。先日の「冷えたタイヤは転がらない」という件
もそうだったけれど、燃費を追求すると今まで考えもしなかった事象が次々に出てくる。いやいやクルマってオモシロイ。
・ECOカーアジアは「日産のV6ディーゼル」
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私が乗っている現行のSH型フォレスターも
5分もすれば暖かい風が出てきますが、
VWの2分には負けますね。
頑張れ日本車!!
また余談から…、'90年代頃にポルシェ911がシリンダーヘッドだけ水冷にしてシリンダーブロックは空冷式のフラット6を世に送り出したコトを思い出します。その後911も完全に水冷化するのですが…。
こうした技術が現在まで受け継がれて進化を続けているのでしょうか? 以前のトヨタ式の経営手法なら〝「生産原価が10円上がる」で重役会議〟でしたからこのテの発想はツブされたでしょう。
〝シリンダーヘッドの冷却水を分離してそれをサーモスタットで制御する〟とはさすがガソリンエンジン発祥の地は考える事も一味違いますね。脱帽です。
クルマはまだまだフトコロが深いし、将来が楽しみです。
ふ〜ん、へぇ〜! ほぉ〜!! ですね!!(←わかんねーよ(笑))。ホントにクルマって面白いですね! ガソリンが爆発してるヘッド部分が一番速く暖かくなるなんてメチャクチャ当たり前の事ですけど…それを「暖房をいち早く効かせる」のに利用するって、何と言っていいか分かりませんが…多分、VWの中で「ピン!」と閃いた人がいたんでしょう。で!その「ピン!」を上層部が精査してGOサインを出したんでしょう。…VWってメーカー、侮れないですねぇ〜。
PS:暖房に関しては、トゥディ君は最悪でした(笑)。フィット君もイマイチでした。しかし!トルネオ君はなぜか異様にエアコンがハイパワーです!(笑)。朝、クルマ自体が氷のオブジェの様にガッチガチに凍っててかろうじて窓にヤカンのお湯かけて通勤する様な激さむな日でも!1分も走ればガンガン温風が吹いてきます! 「高いハイオク焚いてやってんだから当然だろ!」とも思いますが…「クルマって、つくづく面白いなぁ」って思いますねぇ〜。
なんで寒いとこや雪国に強いスバルはVWと同じことしないんですかね?単にコストでしょうか?ゴルフと同じにするだけで実燃費が上がるなんて素晴らしいのに… 対策とかあれば知りたいです。ちなみにインサイトは同じように10分ぐらいしないと暖かくならないです。でもアイドルストップは5分ぐらいたてば始まります。 しかし仮にもハイブリッドのインサイトとゴルフの実燃費が似たような物なら日本車っていったい… カタログの数字だけでなくエンジンの実燃費が上がるとこにも少しはコストかけてほしいです。高いバッテリー積むよりマシな気がします。 日本車でゴルフと同じような冷却システムはあるんですか? あったとしたら技術力の違いてことになるのかな? とにかくVWて世界No.1狙ってるだけに技術力、ブランドイメージなど凄いんですねヤッパリ。
そうなんですか!初めて知りました。
暖房が早いのは嬉しいですね。
私のヴェントなどはエンジン始動して10分くらいしてやっとぬるい風が出ます。
VWも色々と進化してるんですね。
バイクに乗っていた時は身体がすぐに寒さに慣れて(痺れて?)平気で乗り回してました。車で通勤する時は車内が中々暖まらずガチガチ震えながら運転してましたね。まぁ着込んでいた装備の違いもありますけど。鉄の塊の中にいるのだからヒーターくらい直ぐに効いて欲しいもんです。すぐ暖かくならないのは当たり前と思っていましたから。
こういうところが憧れてしまいます。
連日マイナス5度以下、暖気無しで暖房が効くのは、やはり5分後です。(水温計も同時です)
目に見えない技術に拘るなら、ヨーロッパ車の方がまだだまいいんでしょうか。
最近、納車後のアクアとイースの実燃費見て、「やっぱり試乗車と同じ」と某掲示板でアクアとイースの試乗燃費言ったら、「下手すぎ」と罵られましたから(笑)
表面上の技術だけではイヤですよ。日本メーカーさん。
かつてTOYOTAのマークIIにクイックハンドウォーマなる瞬間手元暖房装備がありましたが、その後は無くなりましたね。