スズキは凄い!

やはりインドに於けるスズキの存在は偉大である! 何とニューデリーで開催されたオートエキスポの一般日に約52万円の1BOXカーを出展したのだった。この価格帯、今までキチンとしたクルマなど皆無と言って良い。圧倒的に安価な(約22万円〜)タタのナノを除けば、70万円以上というイメージ。

安価クルマを待望している、と言って良かろう。GMが中国と組んで開発中の1BOXカーを格安で発売(60万円〜)で販売すると報道された途端、大騒ぎになったほど。なのになのに! インドじゃ最もブランドイメージの高いスズキが準日本クオリティのクルマを50万円で販売するというのだから強烈!

インパクトとしちゃアルトの47万円をはるかに超える。おそらく作りきれないほど売れるに違いない。『EECO』(読みはイイコかイーエコか?)を見て腰を抜かしたの、現代自動車だと思う。低価格競争の先頭にでなければならない立場なのに、GMに出し抜かれ、スズキにブン殴られてしまった。ダメージたるや相当に大。

もちろんインドに活路を見いだそうとしている日本の自動車メーカーだって厳しい。スズキの「安いクルマを作る技術」をフルに活かせば、ホンダのコンパクトカーやトヨタのエティオスだって安閑と出来ないだろう。EECOのようなクルマ、インドだけでなく世界規模でマーケットがある。どこの国でも売れると思う。

<おすすめ記事>

3 Responses to “スズキは凄い!”

  1. アミーゴ5号 より:

    たまたまスズキの鈴木修会長の「中小企業の・・」を書店で見かけて買いました。まだ途中ですが、枠にはまらない社長業の凄さを感じます。
    あるといいな、のアルトの次はイイコ。きっと庶民生活や環境を反映したネーミングなんですね。
    国沢さんの本も年末買って読みました。もっともなこと!が実現出来ない日本に、もどかしさを感じました。

  2. lucky より:

    いつも拝見させて頂いています。
    遅くなりましたが、新年おめでとうございます。
    いつも意見を掲載して頂きありがとうございます。
    スズキ頑張っていると思います!ふと思ったのですが、中国を除く新興国に対して失礼な事ですが、一番売れそうな製品は日本の昔のカローラとサニーの発表直後の感じがします。
    エンジンだけは、最新のものかもしれませんが?
    多分日本では、商用の上のグレードのイメージと思いますが、いかがでしょう?
    日本のメーカーは、昔、通り過ぎた経験者だと思います、また日本メーカーの海外の生産工場は現地の需要に応える様になり、地産地消で良いと思います。
    国内は、ヨーロッパ車なみの高機能車が多いですが、素の車両も捨て難いと思います。

  3. ケイイチ より:

    スズキの工業力は凄いですね。その昔、初代アルトがデビューした際、エンジンは2サイクルでした(紫煙たなびく後ろ姿が懐かしい)。この低価格市場?にダイハツはミラを投入。常にスズキより乗用車的な装備が売りでした。以来、シンプルな軽自動車に回帰したはずが、いつの間にか豪華装備を満載した現在の路線になりました。いまやスズキもダイハツも装備で見劣りする箇所なんて皆無。最近のカタログを見たら、価格や装備品に至っては小型車を凌駕?してました。ユーザーも、不必要に大きなクルマを所有して負担増に苦しむより選択肢が拡がり(いまやファーストカー待遇)嬉しいでしょう。世界の潮流としては、よく見かける新興国などインドや中国の膨大な自転車バイクに溢れる道路環境が自動車に変わりつつある。当然、誰もがクルマに乗りたい筈ですが、おそらく彼等の価値観はバイクと並列して大差ないから簡素な装備で十分となります。スズキなら二輪部門も持ちますから尚更に強いのです。日本人の様に趣味性が高く、贅沢な付加価値を追求したのは欧米列強?(懐)の影響でしたから、新興国の人々がクルマを訴求している実質的な意味は生活にダイレクトな部分です。丁度、家電品の電子ジャーとかテレビみたいな範囲。インドなどはインフラの進み具合が早く、一般回線の電話より先に携帯電話が普及しまくってますから。いまの生活が向上した頃には、新しいギミックに囲まれて暮らしています。名ばかりの先進国は道を空ける・・・そんな現状を鑑みて、我々は意識や質の高い社会環境を整えていかなければなりません。クルマを取り巻く文明は人間の精神を露骨に顕しています。洗う磨く大切に扱うことも大切。新興国の凄さはシンプルさ?、進む欲求に対し発揮される「脳」が生む一気呵成の勢いです。あれだけの人口が何か考えて推進する力はデカイです。進歩や豊かさに胡座をかいて、脳(能)を活かすことも忘れ、日本は誰もが社会や政府へ責任転嫁すれば済むという短絡した国家の老化現象だから失速するのです。周りを眺めて物は余り、満たされてるとか錯覚するのは縁側老人どころか脳死判定されたようなものでしょう。人間ですから、常に思考が物量を越える意識のイノベーションがないと有意義な推進力は得られません。クルマという客観的な視線をもつ私達も、時代の風を感じて変化を有効に活かした発展を遂げたいですね。

このページの先頭へ