チャイルドシート
日本ではワケのワカラン輩達がよってたかってチャイルドシートの助手席装着を否定するけれど、4万2千件/7万人を対象に
した事故調査を行っているボルボのPRセンターに展示されていた乳児用シート、助手席に後ろ向き装着されているのだった。聞けば「ここが安全ですから」。
もう少し正確に書くと、ボルボの場合、助手席も後席も安全性という点じゃ同じ。乳児をお母さんが常時監視出来るため、運転している人の注意力を反らさないという点で優位なのだという。至極正論。ごもっともだ。もちろん助手席装着するなら助手席のエアバッグのスイッチは切っておく。こら当然ですね。
日本の軽自動車のように車体後部とリアシートの距離が狭いクルマならどこにチャイルドシートを付けるかと聞いてみたら「他のメーカーのクルマは試験をしたことがないので解らないけれど、私なら迷わず助手席に乗せます」。そもそも日本車は後席に子供を乗せた追突評価をしていない。
参考までに高速道路で追突されることを想定した試験は89km/hで行われる。この時の衝撃ときたら動画で見ても恐ろしい! ボルボですらリアのラゲッジスペースは潰れてしまう。軽自動車で89km/hの追突試験を行ったらどうか? リアシートまでダメージを受けることは容易に想像出来ます。
そこに子供を座らせることについて日本の「子供は後席に座らせろ!」の人達はどう考えているのだろうか? きっとデータを持っていないから頭ごなしに否定してくると思う。というか、当Webの読者諸兄ですら私が「助手席は安全ですよ」書いても、洗脳から溶けないかもしれません。
まぁどこに乗せていても無事な時は無事だし、厳しい時は厳しい。確率の問題だ。ただ「子供と並んで座りたい」というなら、助手席にチャイルドシートを装着すればいい。ただし。助手席エアバッグをカット出来ない日本車は「助手席の乳児用シート後ろ向き装着」だけしないこと。危険です。
チャイルドシート/ジュニアシートであれば、助手席のシートスライドを一番後ろの位置にセットした状態での前向き装着すればOK。そうそう。妊婦さんもシートベルトが腰の位置になるようにして装着をすること。母子共に最小限のダメージで済む。
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