ディーゼルよいしょ

ここにきてディーゼルを流行らせようという動きが出てきた。私もディーゼルは「あり」だと思うし、大いに期待してます。ただ日本市場で売れ始めるの、少し先になると考えている(早くて2013年くらいか?)。なんといってもディーゼルを搭載するモデルは絶対的な価格が高い。下を見て300万円になってしまう。

そもそもディーゼルの得意分野を考えると、1)130km/hを超える高速巡航。2)全面投影面積極
めて大きい車型。3)車重あるクルマの3点。130km/h巡航と距離を置きつつある我が国だと、ラージサイズのミニバンや、SUVに限られる。このタイプのクルマにディーゼルを搭載すると、どうしても300万円になるでしょう。

景気よい時なら300万円なんて全く問題なし! したがって
ディーゼルも売れるだろう。されど今や200万円だって厳しい。プリウスの売れ筋グレードを見たら、お金のある人で『S』の17インチ仕様か
『G』(245万円)。多くの方が220万円の『S』を選んでます。ステプワゴンやX-トレイルの売れ筋も250万円前後。

300万円台になるとイッキに割高感が出てくる。世の中、基本的に景気悪いのだ。ベンツのディーゼルだって「欲しい人」は先代を買ってしまっているだろうから、伸び悩むに違いない。しかも50万円の価格差あると、平均的な走行距離だと燃料コストの差だけじゃペイ出来ないのだった。消費者はついてこれまい。

ちなみにディーゼルと距離を置いてるのは、環境技術の2トップであるトヨタとホンダである。ハイブリッドが有望だと判断したのだろう。前述の通りディーゼルの将来を考えると有望だと思う。でも景気回復までの主戦場ってエントリーカーだと思う。おそらく自動車メーカーの中にも様々な意見があるに違いありませ
ん。

中国で火が付くこともありうるものの、日本で販売できる『ユーロ6』をクリア出来るクリーン軽油を流通させるのは難しい。ユーロ5すら2〜3年後になると思う。世界的にユーロ6レベルが普通になるの、早くて2013年です。量産効果出て250万円を切れる価格で販売出来るなら、ディーゼルは面白いと思う。

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4 Responses to “ディーゼルよいしょ”

  1. イニシャルN子. より:

    ヒーローは思いもかけないところから_。
    てなことはドラマではないのでしょうから、ないのでしょうけれど、期待は三菱自動車『RVR』。
    ジュネーブショーでデヴューを果たした『ASX?』でしたか、重工とのコラボによるディーゼル・ターボ。一部報道ではガソリンエンジンに限りなく近い低圧縮比の画期的なエンジンだとか。
    『RVR』の価格帯が170〜240万円台。この新型ディーゼルが35〜40万円高くらいでしたら、どんなものでしょうね!?
    三菱も世間をアッと驚かせるような商品や技術、ここんところありませんものね。ここいらでいっちょやってもらいたいものです。
    あとマツダもSKY-Dとかで、いっしょけんめい開発続けているようですので、そちらの方が早いかもですね。

  2. 阪神ファン より:

    昔はダイハツがシャレードのディーゼル仕様を販売していましたが、確か最小ディーゼルとして評価が高かったように記憶しています。個人的にはディーゼルといえばトラックを除き三菱、ダイハツのイメージがあります。ディーゼル技術もがんばってほしいですね。

  3. tm256 より:

    大型用のクリーンディーゼルが2013年以降でないと難しいとなると、そういった用途もEVで、という可能性が出てくる気もしています。
    例えば、SIM-DriveのEVなら、長い集積台車に8輪のインホイールモーターで現行のリチウムイオン電池でかなり行けるのではと思います。また、電池も出光の全固体とか、次世代の有望そうな技術もぼちぼち出始めています。
    さらに、バスや街中の配送用トラックなど、走るエリアやルートがある程度決まっている用途なら非接触充電でこまめに充電、または大穴?の電池交換(Better Place)などという手もあります。(ユダヤ資本は侮れない・・・)
    ディーゼルの排気ガス対策はとにかく難しいと、某メーカーの技術者の方に聞いたことがあります。それよりも、EVの電池やパワートレイン技術の方が進化が早いように感じます。
    さらに、充電インフラの整備も首都圏では、毎週のようにどこかで設置のニュースが出ています。CHAdeMO協議会のサイトにある急速充電器のGoogle Map をご覧頂くと、都心〜神奈川県にはもうこんなに急速充電器があるのか、と驚く人も多いのではないでしょうか。
    http://chademo.com/

  4. ケイイチ より:

    またも失礼いたします。三菱のディーゼル4駆に乗っていた頃、都内で厳しい規制が始まる最終シーズンの遠征納めに上京しました。MT5速でクルーズ楽々。家族から譲り受けて以来、それなりに手直しや給排気系の浄化で・・燃費改善したり排気煙を抑えた仕様のクルマだったのですが、確かに都内は綺麗な大気の状態だと感じました。あれから低公害のクリーンディーゼル全盛となりましたが(BOSHのコマーシャルの様なら嬉しいのですけれど)、石油高騰で地方さえも同時期のクロカンは激減しました。漫画イニシャルD劇中で、主人公の親友イツキ君が峠攻めに不向きなクルマの特徴を・・・FFでディーゼルでオートマの親父クルマだと発言しているシーンがありましたが。いまや全盛である低公害ディーゼルのブランドは殆どがその3特徴(別の意味で先見性ありますね)。ついでに峠を攻めるポテンシャルまで万全。Noxなどの極小粒子が癌の発症因子ということで、いまや惜しくも自宅のガレージからディーゼルの機体も消えていきました。暫くは欧州で新しい大気汚染の原因にもなっていたディーゼルの活躍ぶりは圧倒的、自説が生かされて故ルドルフ・ディーゼル氏も喜んでいることでしょう。日本だけ、産卵?のタイミングが悪い気がしますが、これからが遡上の本番でしょうかね。二酸化炭素を削減する為に有効な手段になるとしたら、もっとハイブリッドの内燃機関に採用されてほしいです。一時期ディーゼルクロカンはスキー場の御用達クルマ代表でしたね(マフラーの黒煙)。またスバル・レガシィーなどの4駆ワゴン文明?がイナゴみたいに繁殖した情景が強烈でしたが・・・いまや逆(夏秋場はスバルがWRCフェスタを開催してくださいます)。しかし・・私自身もクルマのタイミングベルトがチェーンだとか、ディーゼルはプラグ不要って?お得だなという恥ずかしいリアクションに抵抗がなくなりました。自衛隊ディーゼル潜水艦の搭載バッテリーは何処のメーカー?、そういえば灯台の蓄電池のセルは液が入ってないタイプだな・・・とかの逸脱した話題にも?感じる年齢になりました。初期型ホンダ・シティがモトコンポを搭載していたように折り畳み電動アシスト自転車もラゲッジに積みたい人々も増えているはず。かつてのスーパーカー時代には、メルセデスが速度記録を持つオレンジ色の空力機体でディーゼル技術を謳ってましたね。それより独の強豪バイエリッシュ・モトーレン・ヴェルケのBMW、日本のホンダ・・・スズキ社の様に、ハヤブサのエンジン搭載のクルマなど、これからは二輪部門を持つ企業が強い存在感を発揮してきそうですね。介護も含めて福祉車両の開発にも期待しています。まずは低振動で・・あのカラカラ音が聞こえない進化したディーゼル車、スバル水平対抗エンジンあたり試乗してみたいです。

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