ハイオク仕様

ハイオク仕様車にとって昨今のガソリン高騰が大きなハードルとなっている。なのに日本の自動車メーカーは、カタログでこそ「レギュラーも使えます」と明記してあるも、公式な場所で「レギュラーを使っていいですよ」と言ってなかった。

非公式の席なら「全然問題ありません」と多くのメーカーのエンジン開発担当者がコメントしてますが……。事実「レギュラーをどうぞ」という、メーカー側の印刷物は見たことありません。メーカーの姿勢を尊重しているのだろう。メディアすらレギュラーを推奨しておらず。

ネットで検索すると「使えるけれど長期的に見るとエンジンによくない」。「燃費が5〜30%落ちる」という根拠の無い情報ばかり。おそらくハイオク仕様にレギュラー入れ、全開で走った時のことを想定しているのだろう。

だから私がレギュラーを推奨すると目立ち、モンクを付けられることになる。しかし! ギャランフォルティス・ラリーアートの試乗会で、初めてメーカーの人から「通勤に使うならレギュラーを。走りを楽しむ時はハイオクを使えばいいです」と言われました。


だ印刷物になっていないけれど、今後三菱がハイオク仕様のレギュラー使用を明確に解禁すれば、それだけでガソリン価格は実質的に10〜12円下がる。参考
までに書いておくと、ハイオク仕様のレギュラー使用を”昨日までの三菱”と同じように非公式ながら認めているのがホンダと日産。トヨタの場合「2ZZ-
GE以外なら問題無いです」であります。

ハイオク仕様車の販売比率が日本一高いスバルのみ
答える人によって全く違う。エンジン技術者は「インプレッサSTI以外問題ないです」。されど「絶対止めてください」という人もいるようだ。例えば雑誌で
レガシィの広報車でハイオクとレギュラーの燃費比較をしようと提案すると、編集担当は「メーカーからレギュラーを入れちゃダメだと厳しく言われてますので
スバル車以外でやりましょう」。

ちなみにスバルの公式Webサイトでも意見が分かれており、こちらを読むと「壊れたら保証しない」。一方、こちらでは「壊れない」。社内でも意見統一を見ていないようだ。レギュラーを使えるということになれば、時節柄、販売現場は大いに助かると思うのだけれど。いずれにしろ今後レギュラーの使用を公式に認めるメーカーが続々出てくると予想します。

ただエンジンの個体差というのもある。もしレギュラー入れてノッキングするようなら、ハイオクと混ぜて使うことをすすめておく。レギュラー80%。ハイオク20%くらいをベースに、ノッキング無くなるまで少しづつハイオク比率を上げていけばOKです。

もちろんアクセルをガンガン踏んで走るような人は、ハイオク仕様にレギュラー入れれば燃費も悪くなるし、エンジンにだって良くない。けれどハイオクが必要となるアクセル開度を使う機会など、通勤モードや街中走行じゃ皆無に近い。

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2 Responses to “ハイオク仕様”

  1. 自動車産業の方向

    自動車産業はわが国のなかでも、生活に密着した主幹産業です。

  2. アマチュア部員 より:

    国沢さんが仰られる通り、車種や個体差によってエンジンの要求オクタン価がかなり違うようです。
    私はレガシィB4 RSKのターボ車に乗っていますが、少しでもオクタン価の低いハイオクを入れると、丁寧にアクセルを踏んでもプレイグニッションによるライトノックが出ます。(特に吸気温度が高くなる夏場に)
    ところで、一部のガソリンスタンドで売られているハイオクはレギュラーが混ざっているのではないかと思われる程、オクタン価の低いものがあるように思います。
    これはスタンドのブランドによる差ではなく、地域によるものだと感じています。
    要するに、怪しいハイオクを売っている地域があって、その一帯のスタンドは、どこのブランドの看板を掲げていても同じようにオクタン価が低いのです。
    恐らく流通の問題で、このような粗悪ハイオクがその一帯に出回るのではないかと想像しています。
    国沢さんが書かれているように、多くのハイオク仕様の車はレギュラーを入れても顕著にノッキングすることはないようですが、私の車はその辺が、かなりシビアに出ます。
    したがってオクタン価の低い粗悪ハイオクを売っているスタンドはすぐに分かってしまうわけです。

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