プランBが必要
昨日、東京の高円寺で「日本らしくない状況」に出くわした。今後どういう展開になるか全く読めないけれど、続くようなら企
業も個人も最悪を考え「プランB」を練っておいた方がいいかもしれません。原発事故なら「想定していなかった」で済まされてしまうものの、企業だと「想定
していない事態=破綻」を意味する。
上のような運動が本格的に始まると、想定外の津波を受けたようなもの。しばらく電力は回復しないと考えるべきだ。これ、東日本地域だけに留まらない。13基も原発の並ぶ福井(関西電力等)や、浜岡原発、四国の伊方原発、九州の玄海、川内原発など、全て止められてしまう可能性を持つ。電力の30%を失います。
こうなると工場をフル稼働させることなど出来ない。「コージェネを入れれば良い」と考えるかもしれないが、言うまでもなく自動車は数多くの部品で成り立っている。たった一つの部品が揃わなくてもダメ。もちろんコージェネは絶対必要です。やるなら全ての部品を揃えられるよう、徹底的にやる必要あり。
ただ二酸化炭素の排出量増を理由に政府から待ったを掛けられるかもしれない。ディズニーリゾートは自前の発電機(天然ガスタービンだと言われる)を導入しようとしているが、待ったを掛けられている模様。電力不足になってから海外移転を考えても遅い。今から対応策を練っておかないと間に合わないだろう。
いずれにしろ自然発生的に始まった市民によるデモは先が読めない。拡大しなければいいけれど、責任あるポジションにいる方はアタマの中に入れておいて損はないと思います。
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原子力発電に変わる発電機—>水素発電機?
4月8日の地震で、原発の安全性が完全に崩壊しました。非常時の外部電源が全て
動作せず、最後の砦のディーゼル発電機でポンプを動かしたというから驚きです。
九州の原発は、この夏までに稼働再開予定になっていましたが、これでまた暗礁に
乗り上げてしまいました。
止まる原発。その代替としてガスタービン式発電機の建設。これはCO2を当然発生
します。でも、誰も注視していないものがあります。それは水素発電です。水素は
燃やしてもCO2は出ません。何故だれもこのことを言わないのか不思議でしようが
有りません。というのは、製鐵所において石炭からコークスを生成する時に大量の
水素ガスが発生します。その量は新日鐵だけで、燃料電池の乗用車250万台分ある
ということです。
この水素、今どうしているか解かりませんが、将来は都市ガスのように家庭に供給
して、発電と給湯に利用するとされています。ですが、それを凍結して発電の為に
利用できないものでしょうか?
この夏は、発電電力量の不足のため計画停電やむ無しと言われています。しかし、
去年の夏を思い出して欲しい。猛暑により、熱中症の死者が何人いただろうか?
今年も猛暑になれば、計画停電で昨年より多くの方が亡くなるでしょう。
国は、今回の原発事故で定期点検のために停止した原発の再稼働を認めていません。
これは、暴露された原発の脆弱性に起因します。だからと言って、その脆弱性対策
が終わるまで原発を稼働しなければ、産業に大打撃を与えますし、熱中症による犠
牲者を増加させてしまします。
原発の安全性と国民の生命どっちが重いのでしょうか?
年内に、今回と同規模の地震が起こる確率はそんなに高いのでしょうか?
何故、水素による発電所建設をやらないののでしょうか?
参考URL: http://www.nsc.co.jp/tech/challenge/energy/hydrogen.html
原発は現在の技術では処理できない核廃棄物を永遠に六ヶ所村で管理したり、初期のころはなんとドラム缶で海中投棄していたそうです。しかも寿命が来て閉鎖した原発は放射能まみれのために稼働している原発並みに高い管理コストが必要なので廃炉を嫌がるわけです!
そういうネガティブコストを勘案すると原発は決して低コストでもクリーンエネルギーでもなく、電力会社の現在のコストを下げて儲からせるが、将来には閉鎖しなければならない放射能まみれの原発や、核廃棄物の管理コストが重くのしかかり、問題を先送りしているだけの代物に過ぎません。
もう一つは西日本と東日本のヘルツ問題が無ければ、他地域から電力を送電すればなんら不足をすることはない電力ですが、東電と関電の縄張り争いみたいなものもあって、東電が他地域電力会社からの電力供給を嫌がり、全国的な工場稼働時間縮小による供給不足を招いているのが許せません。
福島原発問題が落ち着いたら東電の経営陣には徹底的に責任を取らせ、国民優先の改善が必要だと思います!