福島県の風評被害

福島県の人や物品、作物に対する風評被害が顕著になっている。このウチ、福島県から来た「人」に対する放射線についちゃ100%心配不要。というか心配すること自体、ナンセンスです。妙な表現方法だけど「食べる」ワケじゃないですから。プロテクター(衣服を含む)無しの接触だって全く問題なし。

作物については「放射線が基準値に収まっていれば」心配ない。昨年収穫されたお米まで風評被害にあっているのだからオタンコなこと。銚子沖までのサカナは不安。多くのサカナがコウナゴやイワシを食べている。物品も放射線が検出されなければ問題なし。逆に現時点で検出されたら半減期長いセシウムということです。

また、福島県の人は、もう少し役人に意見をブツけるべきだと考える。下は県の災害対策本部が出しているデータ(読者に教えて貰った)。それによると「胃の集団検診に於けるX線検査は600マイクロシーベルト。最も高い飯館村の5,08マイクロシーベルト/毎時はこれを”十分”下回っており、健康に被害がない」だって。

福島県災害対策本部のデータ&評価

問題ないという根拠、、全く解らない。多数の撮影を行う胃は通常のX線検査で最も多く被ばくすると言われており、一般的に200〜500マイクロシーベルト/1検診といったイメージ。例に挙げている600マイクロシーベルトは考えられる上限と言って良かろう。胸のX線なら10〜30マイクロシーベルト/1枚ですから。

飯舘村の5,08マイクロシーベルトであれば、2時間に1回胸のX検査をしてるのと同じ。40時間でバリウムを飲み、何枚もX写真を撮る胃の検査に匹敵する被ばく量となる。つまり福島県の発表、時間軸をゴマかしているワケ。あまりに県民をナメていると考えます。皆さんどうして黙っているのか解らない。

ちなみに胎児の異常など100マイクロシーベルトから発生する可能性あると言われている(だから妊娠中はX検査しない)。荷物の運搬などで1時間くらい滞在するなら何ら問題ない。しかし住むとなったら5、08マイクロシーベルト/毎時は相当危険な状況と考えていいだろう。若い人なら直ちに避難することをすすめる。

今になっても正確な情報が出ていないことに驚きを禁じ得ない。だからこそ風評被害は広まる。福島県の人は正しい情報を出すよう、県や政治家に訴えたらいい。

<おすすめ記事>

6 Responses to “福島県の風評被害”

  1. ぶれいず@福島 より:

    いつも楽しく拝見させてもらっています。
    当方福島県須賀川市出身の現在福島市在住です。
    福島県は、早い段階から各地の放射線量の測定結果を
    県のHPで公表していますが、1ヶ月経った今でも
    胃の集団X線検査(600μSv/回)との比較をもって問題ない
    と言ってることに疑問を抱かずにはいられません。
    測定結果は単位時間あたりであり、今大事なのは
    これまでの積算値とこれからの予想積算量だと思います。
    ちなみに4月12日8:00までの福島市内の観測点での
    積算値は多少誤差があるかもしれませんが約3400μSvです。
    1日中裸で外にいるわけではないので、実際に浴びた量は
    これよりも少ない値にはなるかとは思いますが、
    ひとつの目安にはなるかと思います。
    これまで県内各地の放射線量は3月15日をピークに
    徐々に下がってきました。
    しかしながら先日国沢様がおっしゃられていたとおり、
    先週半ばくらいからは、ほぼ横ばいで推移しています。
    これについては早急に原因を追究する必要があると思います。
    風評被害を防ぐためにこそ正確な情報を透明性を持って
    発表してほしいと思います。
    そのためにも自分に出来ることをやってみたいと思います。

  2. 安楽 より:

    私は普段、病院にて放射性物質を扱う仕事をしております。5.08×24時間×365日で44.5ミリシーベルト。放射線業務従事者の年あたり限度の50ミリシーベルトを下回っているので、あまり危険という実感がわかないです。脳の血流を調べる検査で患者さんを抑える必要があったのでくっついていましたが、そのときの測定値は140μ㏜/hで、30分くっついていました。この仕事、10年以上続けていますが、未だに健康です。純粋な人体実験による被ばくの影響のみのデータが取れないから数字に説得力がないのでは?と感じております。

  3. 氷山 より:

    被ばくの危険性ですが、安楽さんのおっしゃるようにこのくらいの値の積算線量では危険性はありません。
    放射線によりDNAが損傷しますが、細胞には修復する能力を持っています。ただ、一度にシーベルト単位(1,000ミリシーベルト以上)で被ばくした場合にはその修復がうまくいかない確率が増え、将来、ガンになる可能性が多少増します。
    そのような高線量の被ばくは、原子炉近くに行かない限りありえません。
    放射線量は、距離の2乗に反比例して弱くなるからです。
    また、日々計測されている放射線量が当初より減少しないのは、放射能の減り方によるものです。
    半減期は直線的ではなく指数関数的に減るからです。
    X線による短時間の影響と長期の積算線量による影響を比較するのはナンセンスだと思います。

  4. 阪神ファン より:

    シーベルトなど日常生活で聞かない単位が出てくること、また被災された方は日常生活で精一杯で、役人に意見をぶつける余裕すらないのではないでしょうか?。
    こんときこそマスコミがきちんとした意見を言うべきだと思います。
    民主党は細野氏を原発大臣に任命???。
    優秀な人なのかもしれませんが、原発に対しての知識はあるのでしょうか?。あれば問題ないと思いますが、なぜ素直に専門家を起用しないのか、不思議です。
    菅総理、「自分は専門家だ」と他の意見を聞かないと言われているくらいなので期待するのが無理かもしれませんが。総理が自衛隊の総司令官であることすら知らなかったようですし・・・。
    要するに、将棋に例えると、駒の使い方がめちゃくちゃだと思います。これだけ混乱しているのに、いい加減にしてもらいたいものです。
    東京電力は、あくまでも電力供給を運転する会社。情報混乱など、責任は政府にあると思います。

  5. もん より:

    放射線による影響というのは酒みたいなもんじゃないかと思います。
    世の中には酒に弱い人が居るように、放射線に弱い人というのも居ると思います。
    自分が大丈夫だからと言って下戸の人間に酒を勧めてアルコール中毒で死んだらどうするのでしょう?
    まぁ、いずれにしろ、5マイクロ/毎時は放射線管理区域でしょう。あの放射線のマークの付いた場所で寝泊りするなんて異常ですよ。
    子供が怖いもの見たさで管理区域の扉を開けたら親はすっとんでいって止めるのでは?
    それが今では自治体が寝泊り推奨ですか?
    そんな一貫性の無い態度は良くありません。
    政府が退去を決めるのが遅すぎるのです。
    あんなもの、モニタ数値を測定はじめて3日もすれば、こりゃあ当分放射線が残るなぁというのぐらいすぐ見当がつきます。
    もう、半減期の長い放射性物質しか残っていないのでしょう・・・この先は1年、2年と残り続けるだろう事は容易に想像できます。
    きちんと退去と補償を同時に決めて速やかに実行に移すのが政府のやるべき事です。
    ニュースを聞いているとはっきりとした補償の方針が出ていないようだ・・・まったく情けない。

  6. 下澤 淳 より:

    放射性物質による被曝だと外部被曝より呼吸や飲食による内部被曝が心配です。
    埃みたいなもんですから、地面に近い程、放射線も強くなりますし、吸い込む放射性物質も多くなりますから、子供達が心配です。
    普通に生活するなら放射能はないほうがいいです。福島県の評価はレベル7でチェルノブイリと一緒です。風評ってレベルでは無いですね。

このページの先頭へ