ボルトの野望(大ゲサ)

GMがボルトを「ハイブリッドじゃなく電気自動車だ」と言い張るのは、トヨタに対する配慮でなくCARB(加州大気資源局)のクレジットが必要なためである。ZEV法案を満たすには一定量の電気自動車を販売しなければならない。GMは純電気自動車だと実用性で問題が出るから「発電機付き電気自動車」にしたワケ。

残念ながら未だに電気自動車としてのクレジットは与えられていない。16kWhも電池を積んでいるのだから、やがてボルトも電気自動車として認められると考えますが。ちなみにボルトに搭載されている電池を減らせばどうなるか? こらもう十分に成立する。5kWh程度にしたなら、プラグインプリウスと同じです。

その場合、さらにハイブリッド走行時の伝達効率を向上させるべくクラッチをもう一つ加え、さらに旧式の効率悪い1,4リッターエンジンは新世代のアトキンソンサイクルなどに換装すれば、燃費でプリウスに肉迫できることだろう。早ければ来年にもボルトの兄弟車が追加されるハズ。だから生産キャパも増やした。

日本勢を見るとどうだろう? 実証実験用としてホンダはプラグイン・アコードを開発。三菱自動車もアウトランダー級SUVのプラグインを開発中だという。いずれもボルトと同じく「電気自動車+エンジンで車軸を駆動することが可能な駆動系」を持つ。ただ変速機能持つボルトと比べ、あまりにシンプル。

モーターで加速し、一定の速度になったら
変速ギアを介さずエンジンで直接駆動力を伝えるというもの。確かにエンジン+モーターパワーを使えるため巡航程度ならギア比一定だって可能。ただアップダウンや加減速の多い交通モードだと厳しいと思う。ボディもアコードやアウトランダー級では大きすぎてダメかと。

そもそも「大きいクルマで
いながらECO」が売れるマーケットなど無いことを、いい加減に認識すべきだ考えます。ECOなクルマを必要としている社会性の高い人はプリウスやリーフ、ボルトのサイズを持って十分でしょう!」と認識している。ECOカーはコストダウン技術も必要なシビックやRVR級で開発すべき。

・ECOカーアジアは「リーフのブレーキは◎か×か?

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3 Responses to “ボルトの野望(大ゲサ)”

  1. れいぶん より:

    これまで大きな車体のハイブリッド車が売れてこなかったという実態はあるのだと思います。
    しかし、大きな車体のハイブリッド車の燃費が、おどろくほど良かったか?というとそうでもないと思います。
    例えばレクサスHSの10モードで23キロほど。
    つまりプリウスほどの驚きはない。
    これに対して公表されているアウトランダー級PHVの目標燃費はリッター50キロ。
    けっこうな驚きがあると思います。
    (当初の電池を使いきった後の発電走行、あるいはエンジンだけの高速走行時でどのくらいの燃費なのかは分かりませんが。走行距離が長くなるほど、当初充電した分のマージンは減っていくわけですからね)
    大きく高価な車体ほど搭載電池が増え、結果として燃費が向上していく、という構図を描き出すことができれば、流れは変わるのではないか? と想像するのですが。
    まあ、お金持ちの心理は知らないんですけどね。
    (そういう意味では、プリウスよりもレクサスの方がプラグイン化のメリットが大?)
    結果的に、より電気自動車に近くなっていくのでしょう。
    やはり車載2次電池の低価格・高容量化が早く進んでくれないと、ということでしょうか。

  2. もん より:

    確かにセダン型の大型車でecoは売れないと思います。
    しかし、アルファードやハイエースは?
    子供が3人以上居る家族ではその居住性から大型のワンボックスを選択する人が多い。
    エスティマ・ハイブリッドなど欲しい人は多いと思います。
    問題は価格が段違いに高い事。HV化しただけでいきなりの100万高ではなかなか・・・プリウス並みの割高感に収まればもっと人気出るかと。
    それから、ゆくゆくは家庭用蓄電池としての役割を担うようになれば、全く違った世界が開けるのでは?
    私は、今、かなり真面目に、家の増改築にかけるつもりの予算でプラグインハイブリッド・モーターホームが買いたいと思っています。
    完全なエネルギー自給手段を備える事は条件ですけど・・・

  3. 那須与一 より:

    ボルトって実はヒジョーに実用的だったんですね。日本でのアメ車って評価低いですけど、ボルトはどうなんでしょうか?やはりイメージ売れないのかなあ。
    ステイタスとしてのエコカーはもう充分です。ホントに実用的なクルマが欲しい!プリウスもリーフもまだまだ地方では非現実です。(オーナーの方スミマセン(笑)
    私も もんさんと同じく、
    >ゆくゆくは家庭用蓄電池としての役割を担うようになれば
    三菱は急速放電システムの全EV搭載、トヨタは全ハイブリッドに外部コンセント搭載が二人の社長自ら発表があったので期待!
    >私は、今、かなり真面目に、家の増改築にかけるつもりの予算でプラグインハイブリッド・モーターホームが買いたいと思っています。
    第1候補は、雪国なんで新型S-AWCを持つ次期アウトランダーこと、三菱PX-Miev
    多少金額が高くなっても家庭用蓄電池、発電機、緊急退避用モービルハウスとして買おうと思っています。
    プリウスPHVの仕様?はじめはEV→エンジン走行は絶対イヤ、都会限定ニッチ市場ですよ。
    三菱はドライバー自らEV、ガソリン、発電が選べないとイヤですね。(もちろんフェールセーフのオートが存在)
    ガイガーカウンター搭載(10万UPでも笑)タウンボックス・キャンパー装備で600万でもマジでOKです!
    三菱PX-Mievには過剰なほど期待しています。
    回生ブレーキ技術がトヨタより無くても無問題(笑)
    断言しちゃいますが、もし次期アウトランダーPX-Mievがキャンパー仕様なら絶対買いまっせ!オトコの120回ローンで(笑)

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