リーフe+、電気自動車レースで電池温度も電池容量も余裕の優勝!(永田レポート) 

今回のEVレース菅生戦は、大井選手にとっては国沢師匠と出たフィットEV、国沢師匠所有の先代リーフ中期型(24kWh)、国沢師匠の代理をお願いしたテスラモデル3に続き4回目となります(これまで優勝なし)。

予選
レースがあった7月7日(日、七夕)のスポーツランド菅生は上着が欲しくなる気温16℃から18℃で路面温度が低く、小雨ベースで時々やむこともあるためラインを外すと激しく滑るという難しいコンディションでありました。おまけにEVレースは決勝に備えバッテリーの温度上昇を抑えるために予選は計測1周だけで済ませたいと、この日は特殊な状況になりました。

加えてタイヤの発熱の早さが非常に重要な要素になります。周りがウェット用にハイエンドの一般スポーツタイヤを履きグリップ不足&発熱に苦しみ、予選の周回も増えがちなのに対し「普通に使えてSタイヤ級の性能を持つ」アドバンA052を履くリーフe+&大井選手は、ウェットラインも含む超豊富な経験も生かし計測1周で直線番長的にタイムを稼げるテスラモデル3に乗る地頭所選手を2秒以上上回るタイムをマーク。ポールポジションを獲得(レース中最大のライバルとなる改造86は予選9番手と不調だったようです)。

大井選手は「タイヤは発熱、グリップ、コントロール性文句なし、クルマも足はいいし、直線はリミッター作動時で170km/h出るし(先代リーフは140km/h)、ブレーキもOK。問題はかなり横G出るのに革シートに3点式シートベルトなことだけ(笑)とご機嫌です。

また大井選手は国沢師匠に「アクセルオフの回生はバッテリーの温度上昇につながる気もするから、摩擦ブレーキも使った方がいいのか?」などと質問攻めで、やる気満々であります。

決勝
予選に近い不安定なコンディションで始まった50km=14周の決勝は、4WDでリーフe+の3倍以上のパワーを持つ地頭所選手のモデルSがロケットスタートで1コーナーを先頭で通過。2番手に下がった大井選手は「モデルSに対し自分のリーフe+の方が全体的に余力アリ」と早い段階で判断し、モデル3のバッテリー温度に代表される性能低下とミスを誘うべく、1秒以内でマーク。この展開が10周以上続きます。

本格的な勝負は11周目からで、12周目に入るホームストレートで大井選手は満を持して地頭所選手のモデル3をオーバーテイク(この時にリーフe+はバッテリー温度が1コマ上がったとのこと)。2台は自己ベストラップを記録するスパートに入りますが、ここからの速さは余力を残した大井選手&リーフe+の圧勝。最終的に約7秒の差を付け、リーフe+と自身のEVレース初優勝を飾りました!

レース後大井選手は「今まで勝てなかったEVレースとリーフでのラリーの雪辱を果たせました」とコメント。ゴール後、表彰式での笑顔が印象的でした。

国沢コメント
「私の時は86改がガンガン追ってくるのに、大井の時には来ないなんて金沢君ヒドい! 雨でタイヤが良く86改も不調じゃあ大井の腕もあるけど、勝って当然でしょう。一度リーフe+の初戦みたいな厳しいレースをしてほしいもんですな」

なお、このレースでリーフe+は100%で決勝をスタートし、展開に恵まれたのもありセーブモードに入らなかったのに加え、バッテリーはレースを終えてなんと42%も残りました。

レース後は急速充電をしてもらい、帰路は75%で出発。今回は3人乗車+タイヤ2本などのかなりの荷物という重さに加えハイグリップで235幅のアドバンA052を履いての移動のため電費が悪かったのですが、それでも急速充電2回(うち1回は休憩も兼ねた大事を取ってのものです)で東京に到着。遠征で大きく高まったリーフe+の実用性も証明できました。

なお、このレースの模様は近々大井選手のYou Tubeチャンネル「クルマで遊ぼう! 大井貴之のSports Driving Labo.」で公開されますので、ぜひチャンネル登録していただき、再生してもらえますと幸いです。

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ