レーダーかレーザーか
このあたりで自律自動ブレーキについてキッチリした認識&紹介をすべきだと思う。今や一緒に考えちゃってる人が多いですから。例えば「レーダー」の誤解が目立つ。30km/h以下の自律自動ブレーキの大半は、赤外線を使うセンサーを使う。これは明確に「レーダー」じゃありません。芝エビとバナメイエビ以上に
違う。
レーダーの頭文字『R』はレディオ(電波)の意味。つまり電波を使った測深装置を示す。一方、レーザーの頭文字はライト(光)を意味する
『L』であり、紫外線や赤外線を含む光。赤外線を使った測距装置を「レーダー」と称するのは明らかな間違い。当然の如くレーダーの方が高性能。エビとオキアミくらいの価格差ある。
レーダーと聞けば高い性能を持つ気がするし、レーザーだと安価なオモチャのようなイメージを持つことだろう。実際、レーザーセンサーはレーダーより圧倒的に安価。解析装置を含めればお話にならないくらい安く付く。だからこそ軽自動車に装備される自律自動ブレーキは全て安価な赤外線を使うレーザーです。
ちなみにレーザーは反射装置(リフレクター)などが付いていない物体を認識しにくい。つまりクルマやバイク以外だと見えない可能性あります。レーダーも跳ね返ってきた電波で測距するため、柔らかい素材だと見えにくい。一番確実なの、光学カメラだったりする。だから光学カメラはシステムに絶対必要。
もう一つ。30km/h以下でしか稼働しない簡易型と、31km/h以上でも稼働する(止まれるかどうかは別)本格的な自律自動ブレーキを分けることだって重要だ。簡易型は初速31km/hじゃ付いていないのと同じ。ということでセンサーの種別と稼働速度を明記するよう、ギョウカイで考える時期になったと思う。
<おすすめ記事>