大型トラックの追突動画

トラックが乗用車に追突する事故は日常茶飯事である。しかし事故の映像となると、私も見たことない。本日の午前中に名神高速で発生した追突事故は、一部始終映像として残ってます。酷いだろうということは予想していたけれど、さらに恐ろしいことになっていた。下にリンクしておきます。

事故を伝えるニュース

渋滞の最後尾に、ノーブレーキで走ってきた大型トラックが追突。その時点でフルブレーキしているものの、大型トラックの慣性は大きく、乗用車2台を完全に押し潰し、3台目も半壊。4台目は押し出し横転している。最初の2台のどちらかから発火。あっという間に火に包まれてます。

死者は出ていないと言うけれど、幸運以外の何物でも無い。平成11年に東名高速でトラックに追突され2人のお子さんが焼死した事故と同じ形態ですから。この事故を見る限り、自動ブレーキが付いていれば相当ダメージを抑えられたと思う。そもそも先行車は動いていたため、警告を出せた。

軽度な居眠りや脇見、携帯などに気を取られていたなら、その時点で気づいてブレーキ踏んだことだろう。衝突しなかったに違いない。何らかの原因でブレーキを踏めなかったとしても、相当手前からフルブレーキ制御が入り、衝突事のエネルギーを数分の1以下に出来たと思う。

ちなみのその場合、30km/h以下でしか稼働しないレーザーセンサーじゃ意味無し。レーダー使ったロングレンジから探知出来るシステムでないと役に立たぬ。だからこそスズキが「レーザー」を「レーダー」と称しているのは大きな問題だと考える次第。レーザーとレーダーは圧倒的に性能が違うのだ。

残念ながらトラックの自動ブレーキ、技術は確立していたのに国交省は義務化をズルズル引き延ばし、今年の11月1日以降に発売される新型車からしか自動ブレーキが付かない。継続生産車だと2017年9月まで無しでOK。いや、20~22トンのトラックだと新型車でも2016年11月以降から。

その下の中型トラックはさらに2年遅れの2018年11月。普通免許で運転出来る3,5トン~8トンなんか5年後の2019年だ。継続生産車は2年の猶予が与えられているため、自重8トンのトラックについちゃ7年後の2021年まで自動ブレーキ無しのまんまで良いと言うことになっている。

ディーゼルの排気ガス規制は石原都知事が大暴れしたおかげで大幅に前倒しとなった。トラックの自動ブレーキも影響力のある政治家が大暴れしてくれないだろうか。そしたら半分の期間で全てのトラックに自動ブレーキを付けなければならなくなるだろう。出でよ! 素晴らしき政治家!

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ