世界販売台数でVWに迫る730万台となるヒョンデの世界戦略車、サンタフェを試してみました 

海外市場で日本車のライバルになっているのは中国車だけじゃ無い。韓国車も手強い。以前から気になっていたヒョンデの国際戦略車である5代目のサンタフェに試乗してみた。ボディサイズはボルボであればXC60とXC90の中間。BMWならX3とX5の中間で、かなり大きい。試乗車は215馬力の1.6リッターターボ+8速ツインクラッチ+モーターのハイブリッドである。

全長4830mm×全幅1900mm

こう書くと「日本以外のハイブリッドなんて燃費悪いしスムースじゃないし」と思うだろう。驚くべきは燃費! 高速道路を主体に(といっても韓国は90~105km/h程度)353km走って17.1km/L! 1900kg程度である空気抵抗大きいSUVということを考えれば燃費良い。353km走って残走行可能距離617kmも凄い。実用燃費でも14km/Lくらい走ってくれると思う。レギュラーガスです。

ドライバビリティ&滑らかさも文句無し。ツインクラッチを使うものの、シフトショック皆無。むしろ最近の日本車が演出する軽い変速感などあって好ましい。巡航時は直結しているようでソリッドな乗り味を持つ。アクセル踏むと215馬力のターボエンジンにモーターパワーが加わり必要にして十分以上の動力性能を見せる。何よりエンジン音はほぼ聞こえず静か。上手です。

さらに「ここまで来たのね!」がADAS。ステアリングセンサーは静電式なので、触れていればいい。レーンキープは日本勢のTOPクラス(トヨタの最新式やアイサイト)に勝るとも劣らない。クルマと関係ないがナビ画面に出てくる高速道路の渋滞表示は超正確で、渋滞最後尾への追突事故防止に絶大な効果を発揮すると思う。乗り心地、ハンドリングなども良好である。

全ての点で「いいね!」。唯一の「う~ん」がリアスタイル。この時期のヒョンデのデザイン、コナにも共通するのだけれど、鉄板の面積が広い。とてもバランス良いフロントと、サイドビューとデザイナーが違うんじゃないかと思うくらいだ。いずれにしろこのクルマ、世界100カ国程度で販売されており、日本車のライバルになっている。ヒョンデ/起亜の世界販売台数は730万台で、VWに迫る。

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