中国との関係が怪しくなってきた。一悶着あればホンダは中国から撤退を余儀なくされる?

高市首相の「台湾が攻撃されたら日本は黙っていない」を受け、中国の大阪総領事が「首を斬る」という過激な発言をしたためお互い引っ込みが付かなくなってしまった。そもそも日本は1972年の「日中共同声明」によって台湾と断交。中国を国として認めている。したがって中国が主張する「内政問題」は正当だ。ただ日本としては台湾との関係を様々な抜け道で続けてます。

私も台湾大好きだ。だからといって公式に「台湾が攻撃されたら日本は黙っていない」と言えば、当然ながら中国は反発する。利権のある国であれば面倒を見るアメリカの後ろ側からフルにバックアップすべきだ。曖昧にしておけばよろしい。高市首相の大きな失点である。一方、大阪総領事の発言も大失点だ。そんなこといえば日本人の過激な皆さんは黙っていない。

中国は謝ることも出来ず、引っ込みが付かなくなって逆ギレ。日本の攻撃を始めた。中国を知らない我が国の大手メディアは「中国のTVニュースで日本攻撃が始まった」と伝えるけれど、中国のTVは全てCCTV(国営放送)だから当然の流れ。いずれにしろ中国政府は矛を収める気無し。日本も謝ることは出来ない。どうやって納めるか? 出来なければまたぞろ日本叩きです。

となった時に厳しいのが日本の自動車メーカーだ。すでにホンダは崖っぷち。トヨタと日産は中国で販売するクルマを中国で開発しており、成功の手応えを掴みつつある。全く違うのがホンダ。現在進行形で大失敗している「イエシリーズ」を立て直すため日本から少なからぬエンジニアを中国に送り込んでいる。日本主導で新型車を開発しようとしているのだった。

常識的に考えたら無理に決まってる。ホンダ社員だって三部さんや「ささやき女将ならぬ番頭」の小澤執行役常務、ハニートラップに引っかかった中国閥を除き、皆さん失策だと思ってます。日本人の感性など通用しない。今後2年は売れるクルマを出せないだろう。そんな状況で日本バッシングが始まったら只でさえダダ下がりになっている中国市場はトドメを刺される。

いや、日本バッシングが起きなかったとしてもホンダは厳しい。昨日ベストカーで座談会をやったけれど、私以外の2人とも「三部さんは引責辞任ものの失策をしている」。返す刀で「ホンダ0サルーンは売れるワケない!」。ホンダ、2年後は今の日産とマツダのようになっていると思う。落ちるところまで落ちないと復活しないかもしれません。技術はあるのにもったいないです。

ホンダ、インドで作る 0 α も失敗確実です。ホンダの人はインドでクルマを運転していないんだと思う。あの交通状況で斜め後方にこんな大きい死角あったらもうダメ! 全て細いピラーじゃなくちゃ怖くて乗れない。といったことをメディアも全く考えず「新しいですね!」みたいなことを書く。ホンダや日産やマツダはダメだけれど、メディアの劣化も激しい。悲しいです。

<おすすめ記事>

3 Responses to “中国との関係が怪しくなってきた。一悶着あればホンダは中国から撤退を余儀なくされる?”

  1. アミーゴ5号リリボーン より:

    >私以外の2人とも「三部さんは引責辞任ものの失策をしている」。返す刀で「ホンダ0サルーンは売れるワケない!」。

    というか失策以前にですよ、
    そもそもあの夢追い社長とその取巻きに、何か功績ありましたっけ?

    現地主義だって、
    米国で最初に実践したのは、本田宗一郎さんのホンダですよ。なのに中国で現地を最もアテにしないのが、日産ではなくホンダとは、皮肉過ぎて笑うしかありません。

    それから個人的には、
    「令和のデロリアン」ことホンダ0サルーンと、銀座には展示するのにJMSには姿を見せないソニーのアフィーラは、作り手のマ●ターべーションの産物としか思えない。

    この2台が揃ってナンバーを付けて公道を走る様子は、裸の王様のパレードのようなもので、ホンダにとって終わりの始まりかもしれないと、本気で妄想しております。。。

    もちろん他のホンダ0シリーズも、言うに及ばずデス。

  2. アミーゴ5号リリボーン より:

    追記デス。

    インドの交通事情の解説で、目からウロコが落ちました。

    そうか、スズキが受け入れられたのは、視界最優先の軽ベースなのが、要因の一つなのですね。

    ホンダはこの場に及んで0αとは、すでにゼロにプラスαして、終わりが始まってるかもしれないゾ。。。

  3. スカイラインを降りた者 より:

    中国でひと悶着なくても、ホンダの中国BEVはやっぱり厳しい。
    中国車に勝つなら技術と品質でと言っていた日本ですが、サスペンションを制御して飛び跳ねたり、4輪トラクション制御でその場一回転を決めたりといった技術が搭載された日本車はありません。高速充電も、欧州車より一歩落ちる(800Vまで使えない)。
    そんな機構が必要かどうかはともかく、彼の地で売るには彼の地の技術も追いつけなければなりませんが、ホンダは無理っぽい。
    インドで売る車ももはやネタ切れの逆切レ!としか思えないデザインですね。初代HR-Vのデザインを持って来て、ちょっといじってみただけなんだだろ?(今の人は初代HR-V知らないし)と言われたらおしまい。。。
    本田技研工業としてはホンダジェットやロケットに現実逃避したいんだろうな、というのがわかるようなアウトプットですね。

スカイラインを降りた者 へ返信する

このページの先頭へ