中国の自動車販売台数、2月は急落。日本勢もトヨタすら2023年同月比36%減なぜ?

最近景気の悪さや不動産バブル景気の崩壊などの話題でかますびしい中国ながら、本当のところは解らない。日本とスケールが違うため、景気良い場面を見たら全く問題無いし、景気悪い部分を取り上げたら破綻に近いニオイを感じることだろう。しかも中国政府が出す数字、あてにならないだけでなく、ここにきて景気に関連するデータを発表しなくなってきた。

今年2月の広州

そんな中、唯一客観視出来るのがクルマの販売台数だ。様々な国が中国でクルマを作っている。例えば日本だと自国ブランドの生産台数&販売台数や提携している中国企業の数字は解る。よって隠せない。だから中国政府も公表してます。全需で昨年2月の20%減となった2月のデータを見て複数のメディアは「中国バブル崩壊か?」みたいな反応を示している。ホントか?

新車も増えている

ウソです! 日本の正月にあたる中国の春節は、旧暦なので毎年変わる。今年は2月10日~17日。2023年は春節が1月22日からだった。春節の月は稼働日が25%程度減ります。したがって中国の販売台数、1月と2月は足して考えないとならない。ということで2023年は362万5千台。2024年402万3千台で10%以上増えてました。中国の景気、腰折れしていない。

そして景気よさそう

日本勢も安泰だった。は1月と2月の台数を足して昨年の1月と2月の台数を比べればトヨタと日産は同等。ホンダ6%伸ばしている。ただ全需は10%伸びているため、地盤沈下です。日産とホンダは中国の生産規模を20~30%減らすという。中国の景気が本格的に腰折れするようになれば、日本勢の販売台数は急減することだろう。逃げ遅れないよう準備を急ぎたい。

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2 Responses to “中国の自動車販売台数、2月は急落。日本勢もトヨタすら2023年同月比36%減なぜ?”

  1. 2662やす より:

    1~2月累計等、販売面でもいつも的確な見方をされている国沢さんの中国販売について、少しつけ加えさせていただきたいと思います。

    中国新車販売1~2月累計台数
    1~2月計…2024年……2019年…2024/2019
    トヨタ…242,100台…227,000台…106.7%
    ホンダ…146,458台…212,390台…69.0%(6万台減)
    日産……107,377台…210,679台…51.0%(10万台減)
    中国市場₋402.6万台…385.2万台…104.5%
    ソース:中国市場=中国汽車工業会発表の四輪総市場

    コロナ禍前(2019年以前)の世界的に好調な販売時との比較が、より現在の「真のメーカー実力」と思えます。

    トヨタは今年も中国市場の伸長をキャッチアップしていますが、ホンダ・日産はピーク時に対し大幅販売減が続き、工場稼働率が悪化しているのが「上記の数字」から分かります。
    2019年までは日本3社は中国市場販売台数で「約10年近く接戦」で競り合っていましたが、「2020年から差」がつき始めています。

    更にホンダは2022年初め~2023年春まで部品不足で落ち込みが特に大きかったので、「2023年春以降の販売実績での前年比」は見かけで高く出ています。

  2. トヨタ車ユーザー より:

    中国は本国メーカーが力を付けてきました。
    なんだかんだ言って、市場にマッチした車(NEV車)を造れない日本のメーカーが追い出されそうなのはなんとなく想像できます。
    ただ、写真の車が気になって(笑
    アウディかなと思って見るとエンブレムに「宋」となっていて「あーBYDかぁ」という…。まあ、何でもありの中国は付いていくのも大変だあという事なんでしょうか。

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