乗り心地アカンな

アウトランダーPHEVに試乗し、仕上がりの良さに驚いた。本日中にも試乗レポートをアップ出来ると思うけれど、エンジンとモーターのコンビネーションは文句なし。しかし! 乗り心地アカンです。小さい入力に対し、ダンパーが全く動いていない。高級感漂うパワーユニットに対し、乗り心地は100万円というイメージ。

以前も書いた通り新型アテンザの乗り心地もダメだ。小さいデコボコを全て拾っていく。乗り心地さえ良ければ大幅に印象も変わるだろう。新型ノートは走り出すと安っぽい。これまた粗雑な乗り心地が原因。興味深いことに三菱自動車もマツダも日産も、評価ドライバーに聞くと全て「認識しています」。解ってるのだ。

ガタガタマシンになってしまった理由はそれぞれ違う。開発チームは使うダンパーのメーカーを決められない。使う銘柄を決められしまうワケ。なぜダメな銘柄を使うのか? 調達部門と部品メーカーの大人の関係ということもあるし、生産規模(台数大きいと簡単に変えられない)によって決まってしまうこともある。

ただ国産メーカーの製品全てがダメかとなると、そうでもない。例えばインプレッサのショーワの乗り心地ときたら素晴らしいし、リーフに使われているKYBのダンパーなんかフランス車の如し。GS用のKYBも力作だ。日立は日産のFR車にしなやかなダンパーを供給してます。良い製品が作れるようになったのだろう。

なのに依然として全然ダメなダンパーも作り続けている。なぜか? コストの関係なのか、生産機械の問題なのか、それとも開発チームによってホンキ度を変えているのか? ここは取材してみても解らない。ハッキリしてるの、ダメな乗り心地のクルマが多い、ということだけ。ジツにもったいないと思う。

ここにきて新型クラウンの乗り心地が悪い、という話を聞く。先代クラウンは寺師さんというチーフエンジニアが上質な乗り心地に仕立てた。なのに試乗した人によれば(歴代クラウンのユーザー)ゼロクラウンとようなカタい乗り心地に戻ってしまったという。来週試乗して味見してみたいと思うが、本当なら残念です。

ただ対策はある。ガタガタマシンを買ったなら(注・幸い輸入車の乗り心地を知らない人はガタガタマシンで気にならないようだ)、ネオチューンすれば大幅に改善が可能(プリウスで工賃込み5万4千円)。KYBのダンパーは造りがしっかりしているので、ハンドリングを向上させると同時に、上質な乗り心地になります。

・ECOカーアジアは「リーフ緊急値下げ!

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4 Responses to “乗り心地アカンな”

  1. ヤス より:

    自動車メーカーの多くのエンジニアは「お客には足回りの違いなどわからない」と見下すね。自転車にまともに乗れる程度に正常な三半規管の人なら走り出しの5mで気付くレベルの話なのに。で、そんなエンジニアの居るメーカーのクルマで不安にならない程度の乗り味に仕上がっているのに出会ったことがない。中には一度も試作しないで量産したのかと思わせるクルマも少なくない。パーツレベルの評価はできなくても、感覚レベルの違和感や不安感は誰にでもわかるものだと認識してもらいたい。オリンピックレベルの者でなくても靴に入った小石の違和感や手足が思うように動かないときの不満感はすぐに気付くのだと。

  2. さね より:

    こんにちは。 気になってたランダーPHEVのパワーユニットいいんですか! でも乗り心地がダメとは…。まあダンパー帰れば何とかなるのかな?社外品とかでればの話ですが。 4WDシステムはどうなんでしょ? ツインモーターでフルタイム?パーマネント方式になるのははじめてな気がするんですが? 試乗記楽しみにしてます。これでフォレスター並みの悪路や雪道が走れるならいいなぁ… てそんな時バッテリーどうなるんだろ? 後は隠蔽体質については自動車業界ではタブーなのか? 誰も触れない所が不思議。擁護する意見であっても。まあ他メーカーも同じようなものなのかもしれないですが、三菱だけ報道されてるにしても企業姿勢として考えさせられないのかな自動車ジャーナリズムは。

  3. ひろし より:

    ネオチューン、うーん。
    いいなー。
    西日本でいい所、ないですかねぇ?

  4. 小林 英弘 より:

    西日本でネオチューンの正規代理店は2店舗ある様ですが、どちらもLUG系?ドレスアップ系?の様なwebサイトのお店ですね。私はネオチューンより「SiRの足周り→euroRの足周りに換装」が希望なのでwebで調べただけでスルーしましたが、ネオチューンは半日で終わるらしいのでコンタクトしてみてはいかがですか? 大阪のショップさんはどこも気さくでいいですよ(笑)。

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