何と! 50年ぶりにモトGPで日本車が1台も表彰台に登れず! ホンダOB激しく怒る!
インディ500で佐藤選手が圧倒的な強さをみせて見事優勝した同じウィークエンド、オーストリアでモトGPでした。御存知の通りモトGPといえば長い間、日本勢が主役。中でもホンダとヤマハは数々の伝説を残してる。2019年もコーナーで肩を擦るんじゃないかと言われる激しい走りのホンダのM・マルケスがシリーズチャンピンになった。この数年、マルケス/ホンダ圧倒的に強い!
それ以前もヤマハのロレンツォやホンダのペドロサ、ヤマハのロッシ等々。2007年に大きいレギュレーションが行われた時のみドゥカティにチャンピオンを持って行かれたものの、やっぱりホンダやヤマハとの厳しいバトルが続いてきた。遡って私もモトGP(当時はGP500)の取材に行ってた1980年代あたりを見たってスペンサーやローソン、ウンチーニなんかも全て日本車です。
NSR500ですね
1970年代はスズキが強くバリー・シーン、ルッキネリなどカッコよかった~! 欧州勢はMVアグスタのアゴスチーニくらいでしたね。日本車の存在感無くなるのは1970年以前に遡らなくちゃならない。この年からカワサキとスズキがGP500に参戦し始めるものの、MVアグスタやブルタコ、アエルマッキに勝てず。日本勢は250cc以下で修行を積んでいたのだった。
さて。2輪のGP最上位クラスで日本勢が表彰台に1台も上がらなかったレースはいつ以来か? 本格参戦を開始した1971年のリザルトをチェックしたら、全戦でスズキかカワサキが登ってました。したがって日本勢にとって黎明期となる1970年の第6戦ベルギーGP以来と言うことになります。当時、250ccクラスはすでにヤマハ祭りでヤマハ以外は勝てない状況でしたが。
以来、50年間も日本車が表彰台に上がらない2輪レースの最上位クラスは皆無。どうしてこんな状況になっちゃったんだろう。ホンダの場合、エースのマルケスが怪我をしてレースに出られないということの他、今年のRC213Vの戦闘力に問題を抱えていると言われる。ヤマハのYZR-M1もブレーキのトラブルを出すなどイマイチ。スズキGSX-RRについちゃTOP争い出来るポテンシャル無し?
一方、昨年まで直線番長と言われてきたドゥカティのバランスがよくなった。驚くのが2016年に参戦を開始したKTM。大幅な改良を加えてきた今シーズン用のRC16の調子が良い! ということでオーストリアで行われた『スティリアGP』は1位と3位にKTM。2位ドゥカティというリザルトに! ちなみに直近2戦もヤマハとスズキがそれぞれ2位になっただけできわどかった。
このまま日本勢が表彰台に残れないモトGPになってしまうのだろうか? 特にホンダは会社全体の稼ぎの3分の1が2輪部門。最先端技術で負けるようだと販売にも影響を与えてしまう。実際、世界レベルと見たらKTMの売れ行きが急上昇中! 高齢者のユーザーを対象としたレトロ志向の高価格バイクばっかり出していると、やがて先細っちゃうと思う。KTM、安くてカッコいいです!
<おすすめ記事>