夢を失ったスバルや三菱ながらスマート農業やったら大成功するって話です~
近未来の日本は「スマート農業」立国になると思う。スマート農業って全自動で農作物を作る技術である。GPSやマップからの情報により24時間フルに農業機械を広い畑や田で自動運転させ、地中やドローンなどのセンサーを駆使して農業の達人と同じような肥料や水分の濃度管理を行う。自然災害も対応策を講じることで歩留まり率として計算出来るようになるそうな。
結果的に収穫された農作物のレベルは極めて高く、その上でハウスなどで作る葉物野菜なら海外から輸入される農作物より安く出来るという。葉物ばかりじゃなく耕作放棄された田畑をまとめることで、大豆や麦、芋、米すら輸入農作物と価格競争出来るという。安心や安全を考えたら素晴らしいこと。ほ乳類を扱う畜産や木で実る果実以外なら全ての農業に対し有効。
考えて欲しい。「鉄」という素材を今の日本の農業規模でやっていたら、未だに製鉄所は「たたら場」。加工業も「鍛冶屋」のままだ。自動車など作れまい。最先端技術使うから今の文明になった。農業を見てると狩猟民族だった日本古来の縄文人より新しいけれど、弥生人が中国や朝鮮半島から日本列島にやってきて定住し始めた3000年前から大きく進化していない。
スマート農業を実現出来る技術を全て高いレベルで持っているのが自動車メーカーです。制御技術から生産管理技術までフルに転用可能。今後地球が温暖化するにしても寒冷化するにしても、今のままの原始的な農業じゃ安定しない。2018年の農業従事者は平均年齢66,8歳。従事者数も2010年の260万人から175万人に減った。こういった年代の人じゃ変化に付いていけぬ!
もちろん高齢化からくる健康の問題も出てくる。遠からず耕作放棄地がドンドン出てくること100%間違いなし。売りに出た安価な土地を海外の人達に買われたら大問題です。自動車メーカーに代表される大企業が土地を集約し、最先端技術を投入してスマート農業を始めたらすべて上手く回って行く。ということを本来なら政府がド~ンと打ち出すべきでしょうけどね。
出番は自動車産業としちゃ伸び悩むだろうスバルや三菱です。スバルも三菱も技術レベルの高さや、人材は世界TOPクラス。本当に優秀な人がたくさんいる。ただ経営陣はクルマ好きじゃ無いし、何度か書いてきた通り”冒険”を本能的に好まないホモ・サピエンス系の人が経営陣の多数派になってしまった。そのままだと「何もしないのが一番良い!」になってしまう。
そんなロマンの無い人でも、生命を維持していくための農業ならヤル気になると思う。これ、冗談じゃないです。スバルや三菱の保守勢力の強さときたら、いかんともしがたい感じ。「本腰入れて楽しいクルマを作る気なんかありませんね!」という手応え。スマート農業ならギャンブル的な要素少なく、次世代を担う新規事業としてスタートしやすいに違いない。
スバルや三菱がスマート農業で大成功したら、ブラックサタンが2年も今のポジションに居たら衰退していくだろうマツダも大成功すると思います。
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