日本製鉄がまたまた猛毒シアンを川に流す。こんな企業、トヨタはバッサリ切ってください!

日本製鉄東日本製鉄所君津がまた猛毒シアンを東京湾に流した。日本製鉄といえば仲間だったトヨタを訴えたり、自動車メーカーに供給量に限りのある特殊な素材の値上げを迫った結果、史上最高益を出すなどクルマ好きからすれば好感度の低い企業だったりする。さらに猛毒を東京湾に何度も流しているとなれば(魚の大量死が多発している)、もはや良いイメージなんかゼロ! 日本の二酸化炭素排出量の9%を占めるし!

トヨタ関係者に話を聞くと、日本製鉄に対する評価は徹底的に悪い。そりゃそうだ! なかには「私が開発を担当しているクルマには日本製鉄の製品を一切使いたくない!」というチーフエンジニアもいると聞く。これでトヨタのTOPが「環境意識の低い企業はトヨタの方針と合わない」みたいなことを容認したら、突如トヨタに於ける日本製鉄のシェアは減っていくんじゃなかろうか。個人的にはトヨタに頑張って欲しいと思う。

そもそも日本の二酸化炭素排出量の9%を占めながら、日本製鉄の環境対応意識は極めて低く感じる。Webサイトに出ている企業の環境基本方針を見ても、誰かが書いた作文のようなもの。考えてみたら猛毒シアンを海に流しても全く反省の色が見えない(強い問題意識あれば徹底的な防止策を打つだろう)あたりを考えたら、さもありなん。二酸化炭素はまき散らすしシアンは垂れ流すし、クルマ用の鋼板を大幅値上げしたり。

ちなみに製鉄は鉄鋼石を鉄にする際、石炭を使って還元するためのカーボンフリーが難しい。ただ二酸化炭素が発生するのは閉じられた空間。排出された二酸化炭素を回収する技術を開発すればいい。そうこうしているうち、水素を還元に使う技術も確立されるんじゃなかろうか。いずれにしろ製鉄も2030年までに46%の二酸化炭素排出量削減を目指さないとならない。今の日本製鉄の姿勢だと「できない」と言いそうです。

もし欧米が「約束以上の二酸化炭素を出して作った製品には高い完全を掛ける」という方針を確定したら、日本製鉄の鉄を使った製品は事実上輸出できなくなる。欧州は”ほぼ”確定。最近のアメリカの動き(中国で作ったものを厳しく輸入規制しようと動き始めている)を見ると、本当にやりそう。もしかしたらトヨタはそのあたりの動きを察知して日本製鉄との関係を大幅に見直そうとしているのかもしれない。

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2 Responses to “日本製鉄がまたまた猛毒シアンを川に流す。こんな企業、トヨタはバッサリ切ってください!”

  1. やすさん より:

    国沢さん
    素晴らしい見解!(対日鉄)
    私も同様に前々から思っていたことを述べていただいた
    既成権益や大きな守旧強大組織に対しても、企業努力やスピーディーな改善を正当に求めるトヨタを応援します。

  2. CX-60 より:

    あら~、安全第一って文字がずいぶん小さいですね。
    日本製鉄って、トヨタに中国から鉄材を買うのをやめさせようとしたり(まあ、特許が背景にある)、シアンが流れ出すのもこれが初めてじゃなかったり。
    呼吸してても出てきでしまうCo2ですら規制をかける世の中で、シアンを流しても知らん顔というあたり、どんな体質で仕事しているか、危険な製鉄所だけに考えるだけで恐ろしい。
    老朽化したヤバイ設備を見ていると残念ながら日本は貧乏になったんだなということを実感してしまいます。
    いまさらですが、排水を取り締まる機関に査察に入ってもらったほうがいいんじゃないでしょうか。何かしら罰則もあるんじゃないかと思ってしまいます。

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