日本車の価格競争力は今でも中国を凌ぐ。日産とマツダは日本車の強さの原点を思い出せ

ミライースのベースグレードは99万2200円となる。驚くのは装備内容だ。安全性についていえば必要最小限ながら64km/kmオフセット衝突に耐えるボディ構造に、運転席&助手席エアバッグを装備。前方2つ。広報4つのソナー使う接近警報を含む必要最小限のADAS(自動ブレーキ)が付く。横滑り防止装置や、雨天時バックギアに入れた時に自動で動くリアワイパーも標準。

快適装備はマニュアルながらエアコン。フロントのパワーウィンドゥ。集中ドアロック。オートライト。スーパーUVカットガラス。クリーンアフィルター。セキュリティアラーム。リモコンドアロック。16cmスピーカー。坂道発進で後退しないヒルホールドが付く。外観だって同色バンパーリアスポイラーで上級グレードと同じ。燃費はWLTCモードで25km/Lときた。

凄いのはここからです。ラリーに出場しているミライースのサスペンションアーム類はノーマルのまんま。上の動画を見て頂ければ解る通り、通常の使い方だと”事故”レベルの大入力を受けている。このラリーの後、サスペンションをバラしてクラックや曲がりのチェックをしたのだけれど、全く異常なかった。ダイハツの人に聞いたら「オーバースペックなんだと思います」。

考えてみれば15年/20万kmを超えるようなダイハツ車は普通に走っている。壊れるのはウイングタイプのドアハンドルくらい? 徹底的に丈夫だ。ダイハツに限らず、ハイエースなんかもアフリカに行くと生産終了から24年経つ100系ハイエースが現役でコミュターバスになってる。走行距離は10万や20万kmじゃなく、一桁違うらしい。日本車と勝負できる外国車は存在せず!

クルマは耐久消費財(長期にわたって使用される商品を指す)である。日本車の世界販売台数は1980年で1100万台。2024年といえば2400万台に成長している。現在進行形でも耐久性と信頼性と価格のバランスを考えれば強い競争力を持つと思う。日産やマツダは日本車の原点を忘れ調子に乗った。戦犯は星野朝子さんと藤原清志さんですけど。日産とマツダは原点を思い出して欲しい。

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4 Responses to “日本車の価格競争力は今でも中国を凌ぐ。日産とマツダは日本車の強さの原点を思い出せ”

  1. アミーゴ5号リリボーン より:

    日産とマツダの戦犯を明記できる自動車ヒョーロンカ、、、に限りませんね、全ての書き手の中で明記できる人は、国沢さんだけデス。

    国沢さんがここまで言うのだから、社内の心ある人達が、どれだけ煮え湯を飲まされてきたかが伺えます。

    個人的にはですよ、
    かつて女子プロテニスプレーヤーにポンとGT-Rをプレゼントする振りをして、実は自分を売名していた「キー」は断じて許せない。

    あの当時の記事に対して、憤慨したコメントを入れたのを覚えています。やっぱりトンデモナイ輩だった。。。

    そこでホントにですよ、
    日産のステークホルダーの皆さん、神奈川県民の皆さん、そしてかつて日産オーナーを含めた日産ファンの皆さん、なんたらリゾートの不買運動を行いましょう!

    もっともオイラ、あんな無駄に高い所に払うお金は、持ち合わせていませんけどね。ちゃんちゃん。

  2. ひめ太郎 より:

    マツダに至ってはバン作りやめて未完成品を売るメーカーになりましたからね…耐久性は日本車の誇りでしょうに

  3. Ford fan より:

    ミライースの価格をUSDに換算すると$6,944。。。驚きです。

    国沢さんによる愛ある応援コメントですね。日本車がんばれー!

  4. tnk より:

    藤原清志さんは、生え抜きの技術者出身の役員なので、知識・経験が豊富と言うことも有り、社内で異論を挟むのが難しかったということは理解できます。
    一方、星野さんは、よそから呼んで来た素人のおばさん。素人の意見はユーザー目線の一つとして、時には役に立ちますが、会社の命運をこの人に預けるという暴挙。
    手放す機会を失っていつまでも株式を抱えてる私も、よくよく考えたら戦犯の一人。

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