自動ブレーキ割引たった9%の理由は?

自動ブレーキ付き車の任意保険料割引が始まるという。しかぁし! 始まるのは1年も先の2018年1月というヤル気の無さに加え、割引率もたった9%だという。スバルやボルボの調査だと追突事故で80%減。全体の事故も60%減っている。20~30%割引にしたって保険会社からすれば悪い話じゃ無いと思う。というか9%ってナニよ! でしょう。

ということでいろいろ調べてみたら、ほとんど効果無い「なんちゃって自動ブレーキ」まで同じ割引対象にしなくちゃならないのが最も大きな要因になっているようだ。確かにダイハツの最新型自動ブレーキであるスマートアシスト2の公的な評価を見ると、これをスバルやボルボと同じ仲間にするのは無理ですね、と思う。効果期待出来ないです。

最も新しいアクティバの結果

上のテスト結果を御覧頂きたい。車速30km/hからの自動ブレーキ試験は、全て高い速度のまま「どが~ん!」。25km/hも3回テストして2回止まれなかった。さらに深刻なのは、車間距離急速に縮まり警告鳴って急ブレーキ掛かるというFCWS試験。これまた30km/hで怪しい。「付いてないのと同じ」といってよいほど酷い評価である。

参考までにスズキのデュアルカメラ式を使ったハスラーの試験結果を見ると10~50km/hまでの速度域で全て停止。FCWS試験も55km/hまで「あえて試験する必要無し」。60km/hの試験はカンペキでした。スマアシ2とデュアルカメラを同じネダンで売っていること自体、ナンセンスだと思う。ということを、誰も書かないのは不思議ですね。

もはやJNCAPも『自動ブレーキ』と表記する

そういえば12月1日にJNCAPで歩行者自動ブレーキ安全性評価を発表する。使われている写真を見るとアクセラである。どうやらアクセラが1位になったらしい。個人的にも客観的にも歩行者に対する自動ブレーキ性能はボルボ1位のスバル僅差の2位だと考えられてます。JNCAPのデータ発表が楽しみ。いずれにしろ自動ブレーキ性能はバラ付き大きい。

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