日産と三菱自動車、同じくらいダメな印象ながら実際は全く違うようだ!

日産の関係者から「三菱自動車の業績回復は時間掛かるかもしれません」と聞く機会が増えてきた。こういった話を聞く度に「日産の同じじゃない?」と思っていたけれど、最近「なるほど!」と考えるようになってきましたね。日産の皆さんアライアンスを組む三菱自動車のカウンターパートと仕事すると、活力や“やる気”を感じないのだという。

具体的な内容になると解ってしまうため詳細に突っ込んでいかないけれど、例えば日産側から提案すると咀嚼や吟味もせず「承知しました」と返すそうな。日産側としちゃ不思議なのでお酒飲んだ時に問うてみたという。すると「自分から動いて失敗すると叱責されるし、そもそも提案しても通らないんです。むしろ自らは動かず、降りてきた仕事を上手くこなせば出世するんです」。

この件、5年くらい前に直接三菱自動車の人から聞いた話と全く同じ! その時点で数年前から続いていたと言っていたので、おそらくリーマンショック後の緊縮財政からそのまんまなのかも。だとしたら、もはや三菱自動車の社風になってきた? ということを考えれば日産側から提案したことは「風上から来たということなので飲んでやりすごせば無事に済む」です。

考えてみたらデイズ/eKも生産こそ三菱自動車担当ながら、開発は日産。また三菱自動車はモーターで4WDの楽しさを追求すると言っていたけれど、ARIYAで採用される「楽しい電動4WD」は100%日産の開発になる。今販売しているアウトランダーPHEVの試乗会の際「4WDは安定性だけを考えている日産と違うものを作りたい!」と強く主張していたが、果たしてどうなる?

現在進行形で活気あるのはエクスパンダーに代表される東南アジア部門だけ。それさえ東南アジアから出ることは許されない。日本で成功されたらメンツを潰されるからだ。日産から見ると全て「なんで?」。逆に考えたら日産はそういった状況から脱却しようと動き始めているように見える。昨日アップされた次期型ノートの話の行間にそのあたりのニュアンスを入れたつもり。

今年のCOTY(日本カー・オブ・ザ・イヤー)は10年振りにトヨタが受賞した。力作で良いクルマだし売れ行き好調。当然の流れかもしれない。トヨタ、元気です。このまんまだと来年もクルマ好きのツボにハマる久々の大型新人であるGR-4を含むヤリスか? 有力な対抗馬は華の無いフィットより、新世代eパワーを採用するエクストレイルやノートになると思う。

 

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