11月、マツダ3は1588台しか売れず35位と超低迷す! スバルと三菱自動車も厳しくなりそう

11月の販売台数(速報)が公表された。興味深い状況になっているので紹介しておきましょう。まず1位はカローラ。10331台売れた2位シエンタに肉薄された10705台だったものの、2ヶ月連続のベストセラーカーになった。車名で海老バックする人が多いことを考えたらスゴイこと。TREKあたりを追加したら30%増くらいの売れ行きになると思う。良いクルマは売れる。

新車販売台数(自工会)

2位のシエンタにも驚かされる。デビューして4年も経っているのだった! ちなみにフリードも7位に入っており、安価な3列シート車のニーズの高さを改めて思い知らされる。調べてみるとシエンタもフリードも顧客層は30歳前後&60歳前後に分かれる。60歳前後の人はスライドドアの必要無し。三菱エクスパンダーやホンダBR-Vを入れてたら5000台くらい売れていたことだろう。

4位と5位はライズとルーミー(8位タンク)というダイハツ製のトヨタ車が入った。いずれも貧弱な自動ブレーキを弱点に持つけれど、ハザードマップで浸水する地域と表示されている不動産と同じく「気にしない」ということなんだと思う。それにしてもトヨタ人気は破壊的。14位のRAV4より上は、6位のノートと7位のフリードを除き、全てトヨタブランドなのだった。

マツダが「売れている!」とアピールしているマツダ3といえば、1588台しか売れず35位だった。10月は1891台売れて27位だったことを考えたら、一段と厳しい状況になっている。マツダ3の販売目標は月販2000台。12月からスカイアクティブXの台数も加わるが、聞くところによれば受注状況は芳しくないという。ライバル車のインプレッサが3513台売れていることを考えたら低迷だ。

マツダ全体で見ても新規車種のCX-30が2690台売れてるのに、対前年比67,5%と激しく落ち込んだ。今年の11月、自然災害などで全般的に台数が落ちており、全メーカーの平均で同85,5%という状況(トヨタは同92%と健闘した)。抜本的な変革が必要なこと明白ながら、ブラックサタンはメディアに対し依然として全く問題無いと繰り返している。すでにブランド作りの予算まで削り始めた。

マツダより厳しかったのが同62,5%だったホンダ。上位に入ったの、フリードだけ。高いと酷評してきたCR-Vやシビック、インサイトなんか40位にも入らなかった。モデルチェンジを控え生産を止めているフィットについちゃ仕方ないけれど、今年1~6月期は月販平均6千台くらい売れていたヴェゼルの23位(2909台)は厳しい。ライバルがたくさん出てきたということなんだと思う。

次に落ちるのはスバルだと考えます。ここにきてヤル気を感じない三菱自動車も底が見えないほど落ちていく可能性大。今後、全力疾走しているトヨタと、依然として船長がいるのか居ないのか解らないメーカーとの差は付いていく。何度も書いてきている通り、社員の実力はどのメーカーも同じ。もったいない! 外野のためいかんともしがたいけれど、隔靴掻痒の思いです。

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ