本格的な下り坂に!
100年に1度の不況は、いよいよ正規社員の足下までやってきた。おそらく1月の給与明細を貰い、皆さん「こりゃ深刻だ!」と実感したんじゃなかろうか。管理職じゃなければおそらく残業のカット分だけで数万円。ボーナスも半分になることを考えれば、一段と気が重くなる。中でも厳しいの、中学生以上のお子さんや家のローンを抱えている人達だと思う。
年収1千万円なら200万円程度減収は避けられまい。学費やローン返済は固定費なので、それ以外から200万円削るとなれば、もはや遊興費や食費などを極端に切りつめなければならぬ。しかも! ここまでなら給与の上乗せ分が無くなるだけ。基本給に戻るワケです。されど業績の悪化によって存続すら厳しい状況にある企業になれば「ワークシェアリングするので」と、基本給のカットもあり得る。
おそらく年収が30%ダウンしたら、大半の人はやっていけまい。もっと厳しいのは2010年入社となる求職活動中の若者達だ。2009年入社についちゃ多くの企業が人手不足の絶頂期だったこともあり、比較的恵まれていた(ただ入社後は茨の道か? 自動車メーカーなどは工場研修やディーラー研修が長期間になるというウワサ)。
もし就職出来なければ、どんなことでもいいから「技術」を身につけることをすすめておく。農業や職人、漁師、料理人など、食いっぱぐれのない業種で修行するのもいい。もちろん収入を期待しないなら、若手不在の自動車評論家業も面白いかと。
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先日、正社員登用試験が私の会社であり、受験してきました。(ちなみに業種はスーパーマーケットです)
そのなかで『サービス』の定義を答えよ、という問題がありました。『お客様に人や物の良さを理解してもらうための行動、工夫、努力』というのが正確な定義だそうです。
派遣切りで失業した人を正社員として雇用しようとしている企業のことがニュースで流れてましたが、ほとんどがサービス業でした。
悪い方向にばかり考えが進みがちな昨今ですが、「良さを理解してもらう努力」をしている人や企業が、いち早く苦境を脱出できる気がします。
「良さを理解してもらう」それはサービスではなく、コマーシャルの定義ではないですか?
サービス業におけるサービスの定義は、「顧客の対価に相応しい価値の提供」だと思います。そしてその価値とは、あくまで、お客様側が勝手に決めるのであって、お客様が欲しないサービスは、そのお客さんにとっては、どうでも良いのです。
要らない車種を安くしますと熱心に力説されても、お客様は反応しません。車が欲しいお客さんにとっては嬉しいサービスでも、そうでないお客さんにとっては、対価を払うに値しないのです。だからサービスは、お客様の欲望の種類の数だけ存在すると言えるかも知れません。
お店側は、お客様の考え(無意識の考えを含む)を想像して(予測して)、手を変え品を変え、サービスするしかありません。
そのサービスが実際に大当たりするか空振りするかは、お客様の欲望次第というわけです。
現在は、お客さまの欲望自体が縮小トレンドにあるので、実に苦しいです。
確かにおっしゃる通りだと思います。ただ、この前は、マスコミの悪意に満ちた報道に、景気の足を引っ張られたくないと書いておられましたが、他方では不況は深刻だ深刻だと書いてては、そのマスコミと言ってることはあんまり、変わらないんでは?
どこのメディアでもやってる不況ネタはもう飽きました。
ルパン三世さんのコメントにほぼ同意。
国沢さんのコラムは興味深く読ませていただいておりますが、時々あまりの暗さに嫌気がさします。前出のマスコミと変わりません。私にはマゾっ気がないので耐えられなくなるのです。それで、しばらくHPから離れる。
けれども、数ヵ月後気になって再び覗く。すると結構前向きな話が書かれている。食いついてみると(笑)翌日は奈落の底の話を聞かされる。なんだか、ジェットコースターに乗せられている気分です。
もちろん様々なタイプの方がいらっしゃって結構だと思いますが、自動車評論家は経済アナリストではないのです。ましてや自分の経済的な予想が当たったハズれたなどという話は聞きたくもありませんし、そんな話は我々一般人にもできます。
何ヶ月か前、国沢さんは中国だか東南アジアを訪れた時の記事で自ら書かれていらっしゃったじゃないですか「ここではお金のない人たちはお金のない人たちなりに日々を楽しんでいる」って。「ああ、なるほどなぁ」と私は感心したものです。
ところが一旦不景気になると何ですかこの超ネガティブなコラムの山は(笑)「なんだ、結局持たざる人の人生は灰色じゃないか」って考えてしまいます。
厳しい現実に目を向けることは大切なことかもしれません。でも、「しばし厳しい現実を忘れさせてくれるお手伝いをする」のもクルマと自動車評論家の役割ではないでしょうか。
人生と同じで上がったり下がったりです。バランスの問題だと私は考えています。中国の人だって毎日がパラダイスじゃありませんから。
なんにしても私の感覚で言うと「年収1千万円」なんてもらえたらどんな裕福な生活ができるんだろう??ですかね。それから200万円が無くなっても残り800万円の年収。
地方に住んでいると、年収500万円あると「すごいなあ」と思います。私は今年で40歳ですが、民間の地場企業に勤めていたらたぶんこの年齢だと年収400万円あるかないかでしょう。それがこっちでは普通の感覚です。お役所に勤める上級職ぐらいかな500万を超えるのは。
漠然とこの金額を例に挙げられたのでしょうが、私個人としては「地方と中央の感覚格差はこんなにあるのか」と悲しくなってしまいました…