輸入車、存続の危機に

1月のメーカー別輸入車販売統計を見たら改めて深刻さを実感しました。VWやBMW、ベンツといった比較的堅調なブランドで対前年比70%。これまで好調だったポルシェ/ミニが74%/70%。絶好調だと思われていたAUDIさえ77%という状況である。

厳しいのは48%のプジョーや45%のボルボ。この2メーカー、輸入車の売れ行き上昇と共に素晴らしい業績を残してきたものの、どうやら東京モーターショーの欠席もあり得る状況だという。25%のランドローバーに至っては時間の問題という気がします。

ちなみにランドローバーとジャガーの親会社であるインドのタタ自動車はキャッシュフローの問題で存亡の危機にあるらしい。巨額の融資をすぐにでも受けないと
ジャガーの買収資金の支払いが出来ないのだという。もし資金がショートしようものなら「どうなるか予想も出来ない」(インドの新聞)そうな。

国産車より厳しいの思うの、若い年代層のクルマ離れがいよいよ深刻なこと。少しでも景気回復となれば国産車は実需出てくるも、輸入車の場合、本格的な縮小均
衡をはからなくちゃならないかもしれない。3分の1くらいは販売権をヤナセなどに渡して撤退してしまう可能性もあるだろう。

もう一つ驚いたのがハンガリー工場で生産されているスズキのスプラッシュ。なんと2008年は1835台しか売れていない。1月など307台です。売れ筋のコンパクトカーだし装備内容など考えれば魅力的だと思うのだけれど、やっぱりスズキの営業力の限界か?

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2 Responses to “輸入車、存続の危機に”

  1. qhara より:

    国沢師匠、こんにちは。
    このタイミングでフェラーリが販売最高調という報道がくるのもまた
    皮肉な現象ですね。持っている人のところには相変わらず金があり、
    さほどでもない以下の層が泣いているという状況が見えます。
    日本人の好きな勝ち・負け組の分類からすると、0.1%以下の勝ち組対
    その他という状況ですかねぇ。

  2. ネコアシ より:

    スズキ・スプラッシュは月販予定500台だそうです。ボディカラーによっては3ヵ月待ちもあるので、販売開始4ヵ月で2142台は妥当な数字だと思います。

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