横浜で発生したクルマ4台。バイク2台に衝突した事故、典型的な認知症です

17日に横浜で発生したクルマ4台。バイク2台と衝突した事故、典型的な認知症の行動です。本人は全く認知できていない。「しらばっくれている」とか「居眠りしていた」と言ってるTVなどのコメンテーターもいるけれど、身近に認知症の人がいないんだと思う。私の場合、4人の認知症と暮らしてきた。本人は全く覚えていないし悪いことをしたという認識だってないだろう。

考えて欲しい。居眠りならバイクに衝突した時点で起きる。低血糖症で意識朦朧になったのなら、運転操作など続けられない。ましてやクルマを駐車場に止めて散髪に行き「当て逃げされた!」などというストーリー性のある行動なんかできない。そしてここまでしらばっくれられたら、これまた普通の精神状態では無いと思う。認知症なら全て「あるある」です。

こう書くと「だったら運転できるワケない」と思うだろうが、人間の脳っていろんな機能を持つ。ピアノやギターなどを奏でる脳は毎日鍛えていないと劣化していくのに対し、自転車に乗ったりスキーを滑ったりする時に使う小脳の記憶は消えない。クルマの運転も自転車と同じような領域が担当していると言われており、相当進行した認知症じゃないと問題無く運転できる。

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こういった事故を防止することは容易だ、と何回も何回も書いてきた。エンジン始動時にパスワードや日付の4桁を入れるなど認知症対策を入れればよい。けれど警察は全くやる気無し! 免許更新時に簡単な認知症チェックをするだけ。ギリギリでパスした人なら1年とか2年経過すればまだらな認知症発症などいくらでも出てくる。70歳代後半くらいが最も難しい。

クルマの場合、大きな事故が起きても真剣に対応しないから困ったもの。こういったドライバーに遭遇しても身を守れるよう、子供には「信号が青でも渡るな」と教えていくしか無い。そして事故に遭っても自分の身を守れるようなクルマに乗ることをすすめておく。認知症による事故、今の警察の対応じゃ絶対になくなりません。免許無くたって乗っちゃいますから。

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5 Responses to “横浜で発生したクルマ4台。バイク2台に衝突した事故、典型的な認知症です”

  1. daikipapa より:

    うちの父も認証だった時に問題なく車は運転できていました(すぐに車の鍵は取り上げました)。家の中で迷子になるほど認知症が進んでも、夜中に玄関の2重鍵を開けて出て行ったり、こっそり付けた窓の2重鍵もあっさり開けてしまいますから、過去の経験からきている動作は認知症になってもある程度はできてしまうようです。

  2. kuz より:

    診断も無しに認知症と決めつけてしまうと、差別に当たるとかテレビ的にマズい理由があるんじゃないですかね。知らないですけど。
    暴走老人のニュースとかもあったりしますけど、あれもアルツハイマーの症状だろと思ったりします。

  3. CX-60 より:

    私は悪質な事例かと思っていましたが、ずいぶん粘るので、認知症(ときどき症状が現れる)かもしれないと思ってました。

    しかし、数々の証拠を見せつけられでどう思うのか。

    免許で更新時に確認したのが2年前。
    もちろん、進行度合いは人によって異なりますが、一定のところまで来ると進みが早くなります。ここは家族として注意しなければならないところです。

    事故という観点では、被害者救済にが最優先です。

    一方、加害者はこれから先記憶をなくしながら家族もわからなくなってしまいながら生きていくのは切ないものもあります。

  4. いけだ より:

    この種のニュースで不思議だな、と思っていることがひとつあります。

    不可解な殺人事件などでしたらニュースに「鑑定留置云々」という話題が付いて回りますが、
    交通事故だとかなり怪しい状況の事故でも鑑定留置の話題が出てこないような気がします。

    私の気のせいなのか、
    交通事故だとあまり鑑定留置をしないのか、
    鑑定留置をしているけどニュースにならないだけなのか、
    と考えてみましたがどれなんでしょうか?

  5. なかた より:

    以前、信号待ちの追突事故を起こし、カローラを廃車にした親の件で警察に電話した所、免許を没収は出来ないの一点張り。今後も事故を起こす可能性を伝えても、自動車を購入して運転する個人の権利(財産権等)を縛る事は出来ず、逆に本人から訴えられてしまうそうです。
    そもそも認知症になった高齢者は自分の運転が上手いと思っているケースも多く、揉めそうです。

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