自動車評論家なのに車名解らず。しくし~く

最近自動車業界は大きく変わりつつある。ネットメディアの増加で興味の濃淡がハッキリ出てきたのも一因だろう。お金を出して買う雑誌であれば基本的に全てのページに目を通す。全て読まなくたって大雑把な情報は入ってくると思う。されどネットメディアだと興味のある記事しか読まない。

個人的に「あらま!」と感じたのが、街中で見かけないベンツと出会ったこと。青梅街道を走っていたら、見たことの無いSUVのクーペルックのベンツが。リアのエンブレム見たら『GLC』。う~ん! 先日も試乗でGLCに乗ったけど、全然違うクルマだ。同乗者になんていうクルマか聞かれ、答えられず。

ジドウシャヒョウロンカなのにナンテコッタ! 帰って調べてみたら『GLCクーペ』っていう新型車。考えてみたらGLCクーペの原稿を頼まれないし、書いたって読んでくれる人は少ないだろうから全く気になっていなかった。今後も仕事がこない限り乗ることもなかろう(CT誌の仕事でGLCには乗った)。

モータースポーツも同じ。今週WECが開幕だという。全然盛り上がっていないし、何の情報も無いため全く知らなかった。もっと情報無いのはホンダも参戦しているWTCCで、何と先週開幕戦でしたね。私ですらこうなんだから、読者諸兄は「知らないこと」すら考えないんじゃなかろうか。

もっと言えば、今まで自動車メーカーがナニもしなくても自動車メディアは勝手に情報を流した。けれど今や知って欲しい情報は積極的に流さないと、全く話題にあがらず終わってしまう。それでもメディア側は困らない。情報が多すぎましたから。GLCクーペやWECを取り上げないでやっていける。

コチラ側の課題も多い。甘口の記事が増えたため、噛み付くだけの妥当と言えぬ記事のニーズ増えてきた。どうすべきなのか全く解らないので、とりあえず出会った情報や興味深い情報から「適切な内容」を伝えていきたいと思う。今後積極的に動かないメーカーの”正しい情報”は、減っていくでしょう。

積極的に情報を出さないメーカーは、超甘口のヨイショ記事か、徹底的に叩かれる記事しか出てこなくなり、そして私らメディアを誰も信じてくれない、という最悪の状況になる可能性出てきました。

 

 

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