自転車がアブナイ

最近、自転車の交通マナーが悪くなってきた。要因は二つ。歩行者の延長のつもりで「クルマは勝手に避けてくれるもの」と思い込んで車道を走るケースと、自転車専用道路の不備によるもの。そろそろ先進国の如く、自転車をキチンと交通体系の中に組み込むべきだ。ここ数日出会った状況を少々。

夜。
歩道のある片側2車線の道路を走っていたら、突然コチラ側の車道を無灯火の自転車が対向してくるじゃありませんか! 乗っているのは若い女性。東南アジアじゃ珍しくないことながら、今まで日本でこういう運転をする輩は見かけなかった。このところ頻繁に出くわす。機会あったら『ドラドラ』で撮影してアップします。

不景気&健康ブームで自転車通勤が急増している。比較的長い距離を移動する通勤の場合、走行速度が高く自転車通行可能の歩道を走る気にはなるまい(スピード出すと歩行者と接触します)。そこで車道を走ることになるのだけれど、違法駐車などあると路側帯でなく車線に入ってくる。急ブレーキを踏んでいるクルマをよく見かけます。

本来なら警察が朝夕の通勤時間帯だけでも厳密に駐車違反の取り締まりをすればいい。されど折しも日勤と夜勤の引き継ぎの時間帯。交通安全の確保より引き継ぎが優先されるのだ。朝夕だけでも路側帯を自転車専用走行帯として設定し、駐車厳禁にすればいいのだけれど、残念ながら無策の役人にそういった知恵は期待できぬ。

ドライバー人口は6千万人以上いる。道路交通の最適化を推進する議員が出てきてもいいような気がします。出てくれば応援するのに。

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7 Responses to “自転車がアブナイ”

  1. Ito より:

    電柱地中化と自転車道整備は無駄な公共事業にはならず、喜ばれる公共事業になるはずです。
    私も自宅から駅まで自転車に乗ったりしますが、何回も危ない目に遭ってます。
    自転車乗っていると、車が猛烈に邪魔に感じます。「腕に自信のない自転車乗りなら接触するぞ!」というくらいギリギリのところを車が走ってきたりします。
    逆に車に乗っていると、車道をチンタラ走ってる自転車見ると腹がたちますね。
    私は両方の立場なので、危険な場面はよくわかりますが、多くの若年者は車は避けてくれると思っています。
    車だけに責任を押し付けていたら事故は減らないでしょう。お互いに理解しあうことが大切ですね。
    それでも、交通量の多いところは自転車専用のレーンが必要だと思います。あとは、自転車に右後ろが見えるミラーを装備すべきです。自転車は首を90°は回さないと後ろが確認できないです。EVなどが増えてくると本当に必要ではないでしょうか。

  2. 三楽斎 より:

    無灯火運転する自転車がなくなりません。
    対向車がいないのであれば積極的にハイビームにして無灯火自転車を探します。たいてい見つかります。
    国沢さんはかつて雑誌等で茨城県警が推奨する「ハイビームが基本」を批判していましたが、あれは「ハイビーム」を積極的に使え!躊躇するな!というものです。そうしないと安全は確保できません。

  3. 堀田 より:

    自転車乗りの立場からみても。最近、おそろしい自転車が大変おおくなってきています。
    無灯火、信号無視、逆走、飛び出し。
    自転車は車両という意識をもっていない人が多く、歩行者と同じ扱いという誤解を多くの人がもっています。。
    その原因は、警察と交通安全協会が行っていた交通安全教育の影響がおおいとおもいます。
    子供の時、自転車は歩道をはしれ!と教育されてきた人もおおいとおもいます。
    (しかも、自転車は右側通行だと誤解している人もおおいのです)
    むしろ、積極的に自転車は車道を走り、自転車レーンの整備、せまい歩道のない2車線道路は一方通行にして歩行者、自転車のスペースをつくるなど…。
    自動車中心におこなわれてきた、道路整備を見直すために声をあげていくべきだとおもいます。

  4. ijiok より:

    > 無灯火、信号無視、逆走、飛び出し
    それに加え、方向指示器ださない&ハンズフリーなし・手に携帯ながら運転もまた目立ってきています。
    青信号も、左折車に気をつけて渡っています。
    私も電車も乗りますが自転車通勤ある中、車のマナー悪をすごく感じるこの頃です。
    ちなみに、東北など雪国では、自転車は路肩より自動車寄りを通る癖(風習)がありますので、
    夏季でも自動車はかなり気をつけねばなりません。
    自転車のミラー義務化、自転車道の公共事業は、なるほど良いですね。

  5. 溝手 より:

    私は通勤手段が自転車です。
    恥ずかしいことに最近まで自転車は車道左側通行が原則ということを知りませんでした。堂々と歩道を自転車で走っていました。
    最近ではきちんと車道左側通行を行っていますが、やはり怖いですね。自動車もそうですが、バイクもかなりプレッシャーになります。追い立てられることもしばしば(それほどゆっくりと走っているわけではないですが)。
    最近は自転車通勤されている方が多いですが、歩道を右側通行されている方をかなり拝見します。これはおそらく少し前の私みたく、ルールの無知(正しい教育を受けていない)だと思いますので、どんな方法でもいいので周知すべきだと思うし、今後は幼稚園児や小学校生徒など小さい時から積極的に教えるべきです。
    後は自転車通行専用レーンを整備すべきです。天下り野郎の給料や箱物つくる金に行くよりよりよっぽどマシだと思います。
    でも、上に立つ人はそもそも自転車なんて乗らないので自転車専用レーン整備なんて夢物語でしょうか…。

  6. Kei より:

    私は現在、自転車大国とも言えるオランダに住んでおります。こちらではほとんど全ての道路に自動車道、自転車道、歩道と3つの道路が整備されており、それぞれ非常に安全、且つ便利に移動できます。オランダという国は土地が非常に平坦というプラス要因はあるものの、日本もこのように道を整備すれば特に都心部においては渋滞緩和など環境、経済共にプラスになると思います。しかし、自転車の問題はそれだけではありません。教育という点でも、小学生に乗り方を教えるなど見習うべき点があると思います。また、日本では当たり前の有料駐輪場ですが、こちらでは公共の無料駐輪場がいたるところに設置してあります。大半の人にとって自転車に乗る理由とは「無料だから」であり、駐輪場に止めることで電車と同じ料金が発生していれば誰だって歩道に止めます。このようなトータルでのインフラ整備をしない限り、いつまで経っても自転車と自動車の本当の意味での共生は無いのではないでしょうか。

  7. 真鍋清 より:

    事の本質は、日本特有の付け焼刃的やっつけ仕事としての交通政策が場当たり的な自転車レーンの追加とそれに伴なう交通モードの混乱となっていることにあると思う。
    小生の家の近くでも市道・県道問わず昨今は雨後の筍の如く自転車レーンが形成されているがおかげで今度は車道の方が走りづらくなったり、交差点の視界が悪くなったり、歩行者と自転車の共存に弊害が出たりと手際の悪い都市計画/行政の弊害が出ていると断言したい。
    しかしそれにしても、いつになったらオランダやデンマーク等欧州先進国のように、本格的な自転車通行システムが確立し、駐輪場も無料になるなど、市民のためを考えた行政体系が確立するのだろう、ムダな公共事業をあれだけ飽きもせず繰り返し、我々の税金の無駄遣いをする暇があったのなら、公共の駐輪場・自転車道などいくらでも作れたと思う。ところが現実にフタを開ければあの体たらくだ、これは逆に「クルマに乗っている人間は特権階級で偉い、自転車に乗ったり歩いている人間は人格を無視された<ヒトとサルの中間>に位置する生物だ」、そんなアジアやアフリカ等の未開国で植民地主義をバックに生まれた価値観と同質とさえいえよう。
    民主党も何を考えているのだろう、高速無料化の実験も結構だが、市民の生活を市民目線で見つめてもらいたい。いつの間にか原因と結果がひっくり返って、ドライバーの一人として車道に紛れてフラフラしている自転車を見てムシャクシャすることも一度や二度ではなく、小生自身の中に住む「理性を超えたフラストレーション」が目を覚まし、自転車に向かって「クルマを何だと思ってるんだ!」「軽車両の分際で大きい顔をするな!」、はたまた「こいつ、赤旗条例(注)かよ!」と、叫んでしまったことも全くゼロだったとは確信しきれない小生なのです。
    不合理な制度、不合理な現実社会はかくも一人のヒトの心を荒ませ、礼節や理性さえも薄めてしまう…..そんな実例として認知してもらいたい。
    by B型・数えで41歳(大阪万博やカローラ20と同い年です!)・山羊座・レクサスIS350/2009年式とトヨタヴィッツ1300U-L/2004年式を愛用中
    PS(注)
    赤旗条例とは…..19C末のイギリスで、自動車の出現に恐れをなした馬車業界の圧力で施行された、自動車の前を赤い旗を持った人間を時速5km以内で歩かせて迅速な運行を妨げる悪法。
    国沢さんもwikipediaで調べる価値があると思います!

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