輸入車も低迷す
輸入車が売れていない。6月の販売台数も対前年比で90%を下回ってしまった。客観的に見るとユーロ高にもかかわらず値上げせず頑張っていると思うのだが……。売れない理由は、インポーターがここ20年くらい若いファンを増やしてこなかったからかと。販売部数多い自動車雑誌を見ると、輸入車って主役じゃない。インポーターが「ベストカーやカートップのような中綴じの雑誌を買う人は輸入車なんか買わない」と勝手に判断し、相手にしてこなかったからだ。確かに輸入車を買うような層は、権威ありそうな雑誌(販売部数は驚くほど少ないです)を買うかもしれない。けれど「将来の顧客」は、ごく普通のクルマ好きの中に存在してます。加えてインポーターも「良い記事を書いてくれる人」しか試乗会に呼ばないため、試乗記事だって緊張感の無いパブリシティみたいな内容になってしまう。けれどクルマ好きに取ってみると、輸入車はやっぱり個性的。最近、積極的に輸入車を借りて試乗しているのだけれど、味が濃く楽しい。BMWやVW、ベンツといったドイツ勢はブランドイメージをキープするだけで売れる。それ以外のメーカーは、そろそろ抜本的に日本での戦略を見直すべきかと。じゃなければジリ貧間違いなし、です。
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