輸入車試練の年か

何度か「輸入車は厳しい」と書いてきたが、12月の登録台
数を見て「こら深刻な問題ですね」である。というのも11月から輸入車の商談が全く進まなくなり、危機感を募らせたインポーターは軒並み大幅な値引き攻勢
を掛けていたからだ。在庫車なら400万円の人気車で100万円引きというケースも珍しくない。
      


のになのに! それでも激しく落ち込んでしまったのである。月販100台以上の車種をチェックしてみると、最も厳しいのがアルファロメオ。前年同月比わず
か36%の159台! かつて700台以上販売したこともあるのだから厳しい。上位だとボルボ。同42%の498台。これまた1600台以上販売していた
年もあることを考えれば激しい落ち込みです。

      
      

驚くべきがベンツやBMW。競争力あるかと思っていたら、昨年12月の半分になってしまった。BMWなどは在庫車の大幅値引きをしているのに! 上位で頑張ってるの、新型A4の売れ行き良く同
120%と売れ行きを伸ばしてるアウディと、TSIで頑張る同89%のVW、燃費良い同88%のミニくらい。ちなみに平均では同70%。11月の同62%よりマシですが。

こうなると完全に買い手市場である。もちろん在庫車に限るけれど、これから3月末に掛けて夢のような値引きが飛び出す可能性大。新古車(台数を稼ぐため自社登録してしまう)も自社の中古車センターだけじゃ裁ききれなくなるだろうから、オークションに出てくると思う。お金のある人は景気回復のため、どんどん使って欲しい。

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2 Responses to “輸入車試練の年か”

  1. 匿名 より:

    為替のインパクトは実際どうなのでしょう?3万ユーロの欧州車であれば、ピークから50円の円高ですから、150万円のマージンが生じていることになります。これをインポーターとディーラーで分け合うというイメージでしょうか?また使い道としては、販売支援や経費に充当するのでしょう。いずれにしても販売の定価はまだ据え置かれたままであります。来四半期からは、確実に差益が生じてきます。今後の動向に注目です。

  2. より:

    やっぱり輸入品で一番早かった値下げはヴィトンで12月に7.5%の値下げでした。
    円高が続けばまだ下がると思います。
    値引きは人によって違うので、定価を下げることがインパクトあるはずですが、輸入車はなぜ下げないのでしょうか?

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