輸出優先?

一昔前は「日本で売るために開発したクルマを海外でも売る」というのが日本の自動車メーカーの基本的な考え方だった。しかし日本市場の低迷を受け、状況は大きく変わりつつある。トヨタを見ると日本専用モデルをガンコに残しつつも、カローラのように輸出仕様を新開発し、日本仕様のみ先代の基本コンポーネンツを使うといった作戦も使う。ホンダの場合、日本仕様と輸出仕様の分離を進めてます。マツダは大半のモデルが輸出を前提にして開発されたものを、日本向けの味付けにしている。トヨタやホンダ、日産くらいの規模を持つメーカーになれば、様々な作戦を立てることも可能。しかし車種を増やせないメーカーは「日本市場と海外市場のドチラを優先すべきか?」という点が大きなテーマになっていることだろう。興味深いのがスバルと三菱。スバルはインプレッサのフルモデルチェンジにあたりヨーロッパで売るためラインナップした5ドアHBを日本市場に投入。一方、三菱がデリカD:5に代表される国内モデル重視戦略を取った。果たしてグローバルに評価したなら、ドチラが正解なのだろうか?

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