電気自動車を載せた自動車運搬船が火災。これで3隻目! このままだとカーフエリー積載制限か?
メルセデスなどの電気自動車を積んだ自動車運搬船がオランダ近海で火災を起こし航行不能になってしまった。今のところは沈没は免れており、タグボートに曳かれて港に向かっているというけれど依然として沈没の可能性を残す。自動車運搬船が積載している電気自動車の発火と思われる火災を起こすのは3隻目。今までは「怪しい」程度だったものの、3隻目となれば‥‥。
写真/オランダ当局
自動車運搬船に乗せられる新車の電気自動車、充電中でもなく、はたまた満充電状態でもない。考えられるのは気温くらいだけれど、だったらデスバレーに持っていけば危険。今年の日本の夏だって炎天下の路面温度は自動車運搬船の室温どころじゃないと思う。電池の発火リスクとして評価すればそれほど条件悪いとは思えないです。
となると心配になるのがフェリーだ。自動車運搬船は乗員少ないため避難は難しくない。フェリーとなればなかなか厳しいです。幸い日本製の電気自動車が自然発火した事案は未だにないけれど、ドイツ車でいえば3回目(今まで燃えた3例ともドイツの自動車を運んでいるフネ)。ドイツの電気自動車と同じフェリーに乗るのは少しばかりリスク高いかもしれません。
遠からず欧州でフェリーに乗せた電気自動車が燃えるような事故が起きると予想します。すでに海運関係者はピリピリしていることだろう。ちなみにハイブリッド車の電池が自然発火したケース無し。もしフェリーで電気自動車が燃えたら、乗せてくれなくなる可能性出てくる。いずれにしろ燃えるのはよくない。電気自動車用の電池、リン酸鉄にしたほうがいいと考えてます。
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なんか、ちょっと前になったスマホ(メーカー指定だったかな)を持っていると飛行機に乗せてもらえない、または輸送できな件を思い出します。
このようなニュースが流れるとBEV/PHVオーナーとしては心配になります。
そういえば1カ月ほど前、アウディのディーラーで新車が燃える火災があったように記憶してます。
ドイツの電気自動車、何か問題があるのかもしれませんね。
以前にも書いたことがあったのですが、YouTubeで車上生活チャンネルというキャンピングカーで生活する様子を紹介するものがあって。
2,3日くらいなら既存のキャンピンカーで「動く別荘生活」を実現できるのですが、「動く定住型」キャンピングカーって実現が難しいというのが現状。
水や冷蔵庫容量、収納スペースと見るべき点は多いのですが、生活するにあたって一番確保が難しいのが「電力」。
彼らは当初「自慢のリチウムイオンバッテリー」を中心にしてエンジン発電機やソーラーパネル、移動時は走行充電と完全独立型のシステムを構築していました。
生活が一変してしまったのはリチウムイオンバッテリーからの発火。
バンクヘッドに就寝中の中おこったようで、着のみ着のまま車外に飛び出して事なきを得ましたが車(と生活物資全て)は全焼。
現在は火災事故についてバッテリーメーカー(韓国製)とキャンピングカービルダー(国内)を相手に係争中みたいですが、新しい家(キャンピングカー)を入手し、今度はリン酸鉄バッテリー中心のシステムを組んで生活しているようです。
キャンピングカーとフェリーって旅の友みたいなところがあると思うのですが、「リン酸鉄じゃないと船に載せない」みたいなことになってしまうのかもしれませんね。
私は電気自動車好きですが、こういう事例を聞くとあの燃えやすい燃料を少しでも入れたまま問題なく輸送できる内燃機関の安全性に、かなり心・技を砕いてきたんだなあと思います。
ひるがえって「運が悪かったですね」くらいのリリースしか出さないテスラはやっぱり乗り物ガジェットメーカーに過ぎないのだろうし、少なくとも三元系は大陸系のメーカーには難しい(まあ、日本も含めて素直にリン酸鉄にしろよと、笑)のだろうなあと思いました。
しかし、本当に正直に発火したセルを切り離して走り去れる構造がないか(安全なところまで離れる)とか、専用の消火装置を内蔵できないか(イオンを中和する薬剤?)を考えている人はいるらしいです。