驚いた! テスラチャージ導入発表、日本勢では日産がトップバッターに! アメリカでチャデモ負けた
アメリカでオセロのような状況になっていた急速充電システムながら、ここにきて続々と色が変わり始め、日本勢を除き”ほぼ”テスラのスーパーチャージャーに取られた状況。未だに見解を示していないのは、ステランティスとVWグループ、日本勢だけだった。オセロでいえば、3つのコーナーを取られた格好。全体的な読みだと、テスラ方式になると思われる。
日本勢がなぜ沈黙を続けているかと言えば、世界初の急速充電システムであるチャデモ方式を開発し、世界のスタンダードにしようと動いてきたからに他ならない。なかでも熱心だったのが日産。志賀元社長を中心に世界普及に向け頑張っていた。そんなことからアメリカの急速充電システム決定騒ぎでも、最後までチャデモを支持するんじゃないかと言われきた。
しかし! 最初に「チャデモや~めた!」と発表したのは日産でした(泣)。リーフこそそのままながら、販売中のARIYAは途中からスーパチャージャー仕様にするようだ。チャデモ開発に尽力してきた皆さんからすれば「なんでだよ~」かと。日産の気持ちは解るけれど、日本の自動車メーカーの最後に「残念ながらウチも対応せざるを得ません」くらい出来なかったのか?
ちなみに日本のスタンダードはチャデモか、チャデモの発展系であり中国と共通の『チャオジ』になると思う。テスラ方式、クルマから電力を引き出す機能を持っていない。マイクログリッドの蓄電池役をクルマに託せない--言われているけれど、テスラ方式も電力を取り出せるシステムに変える可能性は残す。いずれにしろアメリカのチャデモ負けは決まりました。
<おすすめ記事>
聞けば車から家庭用電力を取り出したいというのは、災害の多い日本ならではの物らしいです(と言っても日本onlyではない)。一応ベンツの上級BEVは日本向けだけ100v出力を用意した。
また充電器そのものもテスラのスーパーチャージャはかなり簡素な造りで安い。
国内向けはチャデモ・チャオジ、アメリカ向けはテスラチャージ―になろうかと思います。まあ、いまでもエンジン車なら国別でフレックスフューエル対応しているので、それと同じ要領で…という事になるかもしれません。
テスラはいまでもアダプタを付ければチャデモからでも充電できるので、方法としても柔軟性があるのでしょう。ただ、いっぱい早く充電するために車側は高くなりそう(バッテリーも冷却しながら充電する)
アメリカでは必要はないかもしれませんが(省エネに関心低い)、中国・ヨーロッパはV2Hに少し注目してるようなのでこちらはチャデモ・チャオジが残るんじゃないかと思います。
ん?つい数日前に、アメリカでも停電対策としてEVから家庭への電力供給が注目されているという記事を読んだばかりなのですが。
“A New Job for Electric Vehicles: Powering Homes During Blackouts” (New York Times, 16 July 2023)
https://www.nytimes.com/2023/07/16/business/energy-environment/electric-vehicles-backup-power.html
シェヴィー・ボルトでもできるようです。
“Electric vehicles can now power your home for three days” (Washington Post, 23 Feb 2023)
https://www.washingtonpost.com/climate-environment/2023/02/07/ev-battery-power-your-home/
私もこの記事読んでたので、テスラも電気取り出せると思ってました。
https://www.sbbit.jp/article/st/116222