ARIYAやbZ4X/ソルテラの価格を見ると、アウトランダーPHEVやRAV4 PHVが魅力的に思えます

何度も書いてきた通り我が国は電気自動車に乗ることのベネフィット(恩典)が全く無い。アメリカなら渋滞時間帯にガラガラの車線を走れるし、欧州だとカンパニーカーのため、ユーザーからすれば割高感なし。日本じゃ高速道路の急速充電は先客あると長い時間待たされる。はたまた普通のクルマが急速充電用の駐車スペースに駐まっていても、当局は警告すらしない。

もちろんガソリンより電気はエネルギーコスト低いというメリットあるものの、1日の走行距離が70km程度の使い方だとPHVでも電気自動車と同じ。いや、PHVなら電気無くなってもガソリンで走れるため、むしろ便利。冷静になって考えてみたら、今の日本のインフラだったら電気自動車よりアウトランダーPHEVやRAV4 PHV、CX-60 PHEVを買っておけば間違いなしか?

以下検証してみたい。ARIYAはベースグレードで454万円(以下車両価格は全て補助金込み)。販売するソルテラは509万円。同等の装備内容持つアウトランダーPHEVのベースグレードは407万円だ。豪華装備のRAV4 PHVだって444万円です。いや、もっと正確に書くと、ソルテラの価格はFF。アウトランダーPHEVやRAV4 PHVのようにAWDを選ぶと45万円高くなる。

5年後の下取り査定まで考えたらPHV勢の方が一段と有利だと思う。動力性能だってアウトランダーPHEVの0~100km/hは8.2秒。ソルテラのFFが8,4秒だから勝るとも劣らず。どちらもサーキットで全開走行したが、楽しさで互角だった。RAV4 PHVだと0~100km/h加速6秒。bZ4XのAWDで7.7秒。ARIYAのAWDだけ5.7秒と速いものの735万円! RAV4 PHVを考えたら高い。

いや、ARIYAのAWDを買うのならボンネットキャッチャー2箇所になり質感を大幅に向上させたレクサスNXのPHV(659万円)という手もある。ARIYAのインテリア、相当良いけれどNXと比べたらイーブンかと。ハリアーのPHVなんか出てきたらさらなる強敵となるだろう。我が国で電気自動車を普及させようとするのなら、決定的なベネフィットが必要だと思う。

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