BYDシール、予想していたより100万円安い495万円でした。でも売れないと予想しておく

BYDがDセグに属すシールという電気自動車を発表した。驚くことにファーストエディション1000台のFRは495万円。経産省から35万円という補助金+東京都であれば45万円増。さらに東京都で太陽光発電を導入していたら30万円増。なんと388万円で82.5 kWh(航続距離640km)のフル装備Dセグが買えてしまう。航続距離は7がけして450km。必要にして十分かと。

装備内容は文句なし! 775Wのオーディオやパノラマルーフまで何でも標準と言って良いくらいの充実装備である。インテリアだってゴージャス。簡単に結論を出せない耐久性や信頼性を除けば日本勢を圧倒してます。走らせたってFRバージョンで312馬力あるため、元気いっぱいだ。中国に対し何のアレルギーもない国であれば、日米欧の電気自動車を選ぶ理由無し。

素晴らしいのはリン酸鉄リチウム電池の特性を活かした急速充電性能だ。日本でも増えてきた90kwタイプですら30分で42 kWhも入るという。42 kWhあれば200km走れる。東京~青森まで行く場合、100km/h巡航レベルなら1回の急速充電で済むことを意味する。航続距離で困ることはないだろう。加えて電池は長寿命のリン酸鉄リチウム。130万km以上の耐久性を持つ。

これだけ電池寿命長ければ、クルマの電池をマイクログリッドに組み込むことだって出来る。夜はクルマから電気を出し、太陽光発電などで余る昼間の電力で充電。そんな使い方をしたって電池は全くへたらない。電気自動車用の電池はリン酸鉄リチウム電池しかないと思う。じゃシールは売れるかと聞かれたら「厳しい展開になるでしょうね」と答える。難しいだろう。

前述の遠いクルマの仕上がりは耐久性と信頼性を除けば上々。ハンドリングいいし、乗り心地だって日本製電気自動車より良い。前輪にもモーターを備えるAWDモデルを選ぶと、あきれるくらい速い。とはいえ中国車のイメージで400万円は絶対値で高い。やはり200万円を切る可能性のあるシーガルじゃなければ厳しいんじゃなかろうか。シール、デザインもイマイチです。

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3 Responses to “BYDシール、予想していたより100万円安い495万円でした。でも売れないと予想しておく”

  1. トヨタ車ユーザー より:

    スタイルはテスラ3よりは好きなんです。フロントウインドウ下部・ボンネットの高さがSEALのほうが自然で、古いセダンに見えるけどボンネットとトランクがわかりやすいSEALのが好き。内装は、ATTO3よりは良いけど翼のようなハンドル中央がどうも(汗
    gooネットやカーセンサーに出ているソルテラの中古(試乗車落ち)とガチンコの値段ですね。同bz4xならさらに安い。それなら、ソルテラ/bz4xが選ばれるんじゃないかと。理由は中古のリーフをわざわざ探しては乗っている人がいるのと同じ。1充電での走行距離もあまり重視されない傾向(e+じゃなくてもいい)。
    SEALのほうが聞き及ぶ範囲では日本製BEVより高性能なんですが、補助金MAXの388万だと安くて逆に怪しく思ってしまいます。V2Hの設備が届く前に車に不具合が出てもねぇ。
    500万前後ならBEVではないけど欧州御三家もいるし、最後のガソリン車も買える、また違った意味でのボリュームゾーンです。SEALの発表はもうちょっと早いと思ってましたが、その間にボルボ・EX30、ミニの3ドアBEVも出て来てしまいました。すでにVWにiD4がありテスラも買える。テスラ買う人はBYDは選ばないと思う。

    日本は売れていないにもかかわらずBEVのラインナップがいつの間にか増えていました。それは厳しいでしょうなぁ。

  2. トヨタ車ユーザー より:

    度々すみません。
    BYDの販売戦略でんんん?と思うところがあって。。。
    BYDはすでにBEVのバスやB6シリーズと言った定評があるのになんでそこには触れずATTO3を出したり急に有名女優を起用してきたのでしょう。
    信頼性で怪しまれることがわかっているなら、もう少し早くタクシーなんかでATTO3やSEALを使ってもらい心配ないことを証明して見せる手があっただろうにと思うのです。

  3. ひまわり より:

    先日テレビで報道されてましたが、うちの近所の急速充電のやつも多分に漏れずに廃止となりました。
    そもそもこれではBEVを買う気になりませんね。

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