MX-30EV先行受注開始。安心航続距離150kmで451万円から。高いし航続距離不足です
ベストカーWebにMX-30の電気自動車版『MX-30EV』の先行受注開始情報が出ていた。業界通の遠藤さんの原稿なので間違いないと思う。価格は451~501万円とのこと。同じ電池容量のホンダeと同等の価格である。気になる航続距離だけれど、WLTCで254km。ホンダeの高性能バージョンが259kmのため、同じくらいの航続距離をイメージしてもらえばいいだろう。
ちなみにホンダeの場合、WLTCの259kmを出そうとすれば1kWで8kmくらい走らないと達成出来ないが、先日いろんな状況で乗ってみたら丁寧に走って7km/kWhがやっと。すでにホンダeが納車されている同業の片岡兄も「けっこう電費伸びないよね~」。平均すると6km/kWhくらいだという。寒い日にヒーター入れたら5km/kWh中盤になってしまう。安心航続距離だと150km。
ちなみにリーフe+は安心航続距離250km。平均的な航続距離で300kmといったあたり。まぁバッテリー容量がリーフe+の62kWhに対し、ホンダeが35,5kWh(そのうち実際に使える容量は28,5kWh程度だと考えて良い)。ホンダeのように「シティコミューターです」と言い切ってしまえば諦めもつくだろうけれど、クーペルックのCセグSUVとしちゃ厳しいんじゃなかろうか。
すでに受注開始となっている欧州の電気自動車サイトによれば、使えるバッテリー容量が30kWh分。最も厳しい使用条件である「寒い日の高速道路」だと航続距離120kmとなっている。私のイメージする安心航続距離に近い「寒い日」は145km。妥当な評価だと考えます。ECOランやって255km。普通に走ると195kmも納得出来るスペックでしょう。欧米の基準、あてになります。
ちなみに日本で「リーフe+の安心航続距離は250km」と書いてる同業者やメディアは私くらいのもの。皆さん忖度しちゃってこんな短い距離を書く人は皆無。リーフe+、上記欧州サイトだと寒い日の総合で275km。私の方が厳しい。とはいえリーフe+の航続距離があれば困らないです。「今日は長距離走るぞ!」と考え、それなりに走ったら400kmくらい行きますから。
いずれにしろMX-30EVの航続距離は普通に使うクルマとしちゃ決定的に短いと思う。日帰りドライブすると途中で1回は急速充電しないとダメなレベル。使いモノにならない、と言って良い。加えてMX-30EXは価格も決定的に高い。ホンダeより少し有利なのはCX-30のプラットフォームを使っていること。専用プラットフォームまで作っちゃったホンダeより赤字少ないです。
もちろん売れない方に1000ペリカ。失敗確実です。
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