スバル以外の日本勢、なんでアウトバックのようなクルマを作らないのか?
今やステーションワゴンをベースに車高上げたクロスオーバーは、世界的な人気車種になっている。アメリカで絶好調のスバルを見てもアウトバックがドル箱になっているし、XV(クロストレックと呼ばれる)は昨年最も販売台数を伸ばした車種。スバルに続いてクロスオーバーを投入し始めたボルボだって全車にクロスオーバーをラインナップし人気。
スバル以外の日本車もクロスオーバーを作れば売れると思うのだけれど、出てこない。なぜか? いろんなメーカーに聞いたら口を揃えて「以前出したけれど売れなかったから」という。なるほど10年くらい前にクロスオーバーが人気になるという雰囲気あり、いろんなメーカーがクロスオーバーを出した。下はスカイラインクロスオーバーです。売れなかった。
ホンダもアメリカでアコードクロスツアーというモデルを出したけれど、これまた鳴かず飛ばず。こういったクルマ作って売れなかったのでダメだという判断です。なぜ売れなかったかといえば、もう火を見るより明らか。てんでイケてないからです。そもそもカコ良くない。中途半端なのだ。クロスオーバーのカコ良さは「ハイライダー」です。
ボルボのクロスオーバーを見ても明らかに車体が地面から浮いた感じが出ている。加えてこのくらい地上高無いと、悪い路面を走れないです。そして優れた4WDシステムも必要だ。上の2車種、今出したって売れないだろう。最近になって「クロスオーバーを出したい」という企画は各社出るらしい。そいつを「売れなかったからダメだ!」つ潰す人が居るってこと。
BR-VやエクスパンダーのようなSUVタイプの3列シート車を日本で売らないのも「以前同じような車種を出したが大失敗した」という上層部の否定で前に進まない。このあたりが日本の自動車メーカーの閉塞感になっているのかもしれません。今年の東京モーターショーでクロスオーバー出してくるメーカーあれば、そこは良い方に向かっている?
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