11月4日
昨晩はフェリーの中で『久世メモリアルアワード』の楯を見ながら、お世話になった敬愛する久世さんのことを思い出しながらシミジミ飲みました。なぜか久世さんには目を掛けて頂き、WRCの取材に行くと「国沢さん、SSを見に行きましょう」と、デビット・リチャーズのヘリに乗せて貰ったもの。プライベーターを大切にする人でもあった。現在インプレッサを使っているチームの大半が、大物は久世さん自ら。今後伸びそうな新人についちゃ津田さん(久世さんのサポートをしていたSTiの方)が上手に付き合ってきたのである。だからこそ『久世メモリアルアワード』を創設したワケです。
生前久世さんは「1台でもラリーに出るスバル車を増やしたいんですよ」。なのになのに。今年のラリージャパンを見ると、インプレッサ18台(WRカーを除く)に対しランエボ39台。毎年インプレッサ少なくなっていく。特にプライベーターは激減です。新型インプレッサなんか、基本的にスバル系のチームだけ。なぜか? スバルのモータースポーツ予算を持っている宣伝部の方針で、プライベーターはサポートしないらしい。久世さんの考え方と全く違う。千の風になりながら嘆いていることだろう。そんなこんなで久世メモリアリアワードの受賞式、出ないつもりでいた。宣伝部(国内マーケティング部)に会うのもイヤだったからだ。
鈴木カントクの「誌面で表彰式の写真を使いたいから出るように」と言われなければ、バックレていた。これで最後の苦言とするが、スバルのファンもスバルの技術者も不幸だと思う。スバルの良い面を全くPR出来ていないです。私のインプレッサ、自宅から乗っていき、国際格式の競技でまぁまぁの成績を残し、乗って帰ってきた。
宣伝はそんなこと全く意味のないことだと思うだろう(通常エンジン初の2015年燃費達成やEVの技術なども同じく評価できない)。もし「最近のスバルはツマらない」と感じているなら、技術や「技術がもたらすクルマの夢」をアピールしなくなったからです。私が自信を持って誉める! こんな素晴らしいクルマに乗っているユーザーは自分の愛車を自慢していい。素晴らしいクルマを作った富士重工の人達は、誇りを持って欲しい。そんなことを考えつつ、仙台から東北道で帰京。そのままCOTYの10ベストの選考会に出て帰宅。
最後に読者からメールいただいた良い話を読んでください。
先月の話で申し訳ありませんが、先月「第34回スバル親子体験教室」に当選したので次男(小6)と太田の本工場(群馬製作所)と矢島工場の見学に行って来ました。本工場ではテストコースをバスでまず走行してその後にインプレッサWRX STIで同乗走行を体験。初めてのバンク走行に親子共々楽しんできました~(^^)V 同乗走行を楽しんだ後は、スバル360(左ハンドル)とスバル1000のデモ走行、そして圧巻はテストドライバーによるインプレッサWRX STIラリーカー(オフィシャルカー)でのカウンター当てまくり!!のデモ走行でした。
テストコースをバスで走っている時は、あんな車もこんな車を買っているのかと思わずニンマリしてしまいました。その他にもEyeSightの同乗体験(スポンジバリアにぶつけて機能の有効性をアピールしていました)やその他の展示車両に乗ったりして来ました。その後は矢島工場に組み立てラインを見学して解散になりましたが、息子が帰りの電車の中で「お父さん次に車を買うときはスバルの車買いなよ~」ってすっかりスバリストなっていました(笑)広報や工場の方達の対応もしっかりしていてとても楽しいイベントでした。何よりも次世代のスバリストを作り上げたのが大成功ですね(^^)V
ちなみに上記のイベントは宣伝でなく広報部がやっている。ラリージャパンでも沿道で手を振ってくれる子どもがとっても多かった。あの子達はきっとクルマに興味を持ってくれたろうと思います。
いろ~んな意味でスッキリしました。苦言オヤジもこれで止めです。
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