自動車業界天気予報。ダイハツ

ダイハツは遠い昔に北米市場から撤退済。同じく欧州市場も撤退済。中国市場でのビジネスだって止めている。ということで市場は東南アジアと日本になります。3月までの状況といえば、東南アジアはダイハツブランドと、プロドゥア、トヨタ向けOEM。日本市場もトヨタ向けOEMと、プロボックスといったトヨタ向け車種の生産委託、ダイハツブランドの小型車を担当していた。

今後はトヨタ向け車種の生産を継続するものの、トヨタから開発委託されるカタチになる。どう違うのかといえば、認証もクルマに問題出た時もトヨタ側の担当&責任になります。したがってトヨタはダイハツに開発を委託。開発中は常時進捗状況をチェックし、完成したクルマは100%トヨタというここと。といっても開発の主体がダイハツになるため、ダイハツの特徴は残る。

国内市場も基本的なカタチという点で変わらないと思う。というのは軽自動車についちゃそのままコンプライアンス厳守をさせるだけ。少し気になるのが開発速度の低下だ。クルマという商品はニーズを読んで開発に着手する。その際、先読みをしなくちゃならない。今までのダイハツなら2年半~3年先といったイメージ。何となく予想を付けられるタイミングだと考えます。

それが4年に伸びると、やはりヒット率は下がるんじゃなかろうか。野球でいえばバットを短く持ってコンパクトに振ってきたのがダイハツのスタイル。ホームラン無くとも打率を上げられる。トヨタみたいに「良いクルマを作る」という本質的な強さを身につければ大谷選手みたいになるけれど、ダイハツにそこまでの能力があるかどうか気になるところ。豊田章男塾を開くか?

トヨタの100%子会社なので破綻の不安は無い。ただダイハツの元気さが無くなると、軽自動車はスズキのやりたい放題になってしまう。ダイハツという強力なライバルがいるからこそスズキは勝手な値上げは出来ないし、性能だって落とせない。どんなジャンルであってもライバルは必要。スズキをやっつけるようなコンセプトとデザインのクルマが出来れば面白い。

注・スズキについていえば予報が出来るようなデータの入手経路無し。上層部で面識あるのは鈴木俊宏さんくらい。スズキに不祥事などあっても内情不明のため、客観的に取り上げるのみ。また、不具合出たらアプローチして情報を引き出すことだって出来ない。メディアからすればテスラのようなメーカーになりつつあります。距離を置く。日本のために頑張ってください。

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