神奈川県警、正気か? 腹を抱えて笑う案件

下のツイッター、神奈川県警察本部交通部交通総務課の公式アカウントである。ニセモノかと何度かチェックしたが、どうやらホンモノらしい。「高速で走行中に急ブレーキをかけることは大変危険です。ブレーキをかけるときは、一段低いギアに落とし、エンジンブレーキを使うとともに、フットブレーキを数回に分けて踏むようにしましょう」と書いてある。

考えてみたい。そもそも高速道路を走行中、何もない状態で急ブレーキを掛けるなんて正気の沙汰じゃ無い。普通ならやらない。そういった輩に対する啓蒙かと思ったが、どうやら違うようだ。前方に何らかの脅威や危険があった時という想定だろう。もし緊急停止手段として急ブレーキを掛けるのなら、ブレーキペダルのベタ踏みでOK。それが最も短い距離で止まれます。

人間の反応時間は0.2秒台。ペダルの踏み換えを含め、0.4秒後にはフル制動を始められる。加えて今のABSは細かい制御をしており、スピンモードに入ることなど無い。そもそもポンピングブレーキはブレーキロックを防ぐための技術。ABSより精密なポンピングブレーキ掛けられるドライバーなど居ない(ロック寸前のブレーキコントロールだったら人間が上のこともある)。

さらなる難題は「一段低いギアに落とし」という下り。迫り来る前方の危機を迎え、悠長にシフト操作などしている余裕無し! それだけで0.4秒。実際に低いギアに落ちるまでのタイムラグだってある。その上でポンピングブレーキに入ったなら、余裕で1秒以上(100km/hなら27m以上)を全く減速しないまま走ってしまう。マニュアルシフト車を想定してるなら、もはや絶滅危惧種です。

ここまで書いてツイッターの絵を見た。すると目からウロコが落ちました。これ、神奈川県警の冗談だったかもしれない。つまりパトカーの前を走るGT-Rに対しての「御願い」です。そう考えたら全て辻褄合う。後方にパトカーを視認したら急ブレーキ踏みたくなるけれど、それは止めてくれ、「そういう意味じゃ無い」と神奈川県警が言うなら、やはり正気じゃないです。

交通警察、レベル低過ぎて情けなさを通り越す。ご意見、神奈川県警のツイッターに書いてあげて下さい。くれぐれも丁寧な言葉遣いで御願いします。ケンカ腰もダメです。念為。

<おすすめ記事>

コメントを残す

このページの先頭へ