電気自動車一本槍だった欧州ながら、ここにきてCN燃料が検討されるようになってきた?

ここにきて欧州でもCN燃料(カーボンニュートラル)が話題にあがるようになった。現在スーパー耐久レースで使われているP1燃料は燃焼時にこそ二酸化炭素を出すものの、製造時に光合成や化学合成で大気中の二酸化炭素を回収しているためトータルで考えたら排出しないとされる。WRCのトップカテゴリーであるラリー1は今年からP1を使う。F1も2025年からCN燃料だ。

CN燃料についての記事

電気自動車一本槍だった欧州ながら、CN燃料について検討を始めたという。この流れを受け、電気自動車大嫌いだ君達は「そらみたことか! やっぱりエンジンだ!」と大喜びしている。実際、可能性はあると思う。CN燃料最大の弱点といえば言うまでも無くコスト。大量生産することでリッター400円くらいが可能だと言われてきた。少し前なら「高いね!」。

だったけれど、今や欧州に於けるガソリン価格はリッター300円! CNでリッター30km走るクルマが出てくれば、リッター400円になっても使いこなせるんじゃないか、ということです。もちろんフェラーリやポルシェといった高額車も、リッター400円ならCN燃料使ってエンジン車が成立すると思う。ちなみに水素エンジン車はこの中に含まれる。

ただ普通の人が乗る乗用車についていえば、20km走れる分の電気を家庭でも40~50円で作れる電気自動車のコストには届かない。主役が電気自動車になることは間違いないと思う。その上で、今年の異常気象を受け、二酸化炭素排出量の削減目標はテッパンになった。CN燃料と電気自動車をニーズによって使い分けることになるかもしれません。

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