100日ルール

アメリカのメディアは新しい大統領の就任後、100日間は表立った批判はしないという紳士協定があるという。100日くらいしないと、実力や考え方を理解できないということだと思う。実際、ファーストインプレッションで評価し、間違えるということは珍しくない。というか普通に間違えます。

トヨタが新しい体制になって70日弱。最初の大きな判断を行った。カリフォルニアにあるGMとの合弁工場『ヌーミー』の閉鎖することにしたのだ。確かに効率や収益を考えれば正しい判断かもしれません。けれどアメリカのメディアで叩かれたら、相当なダメージを受けると思う。トヨタくらいの規模になると、社会性も大切です。

私もアメリカの100日ルールの妙味を尊重して新しいトヨタを見ているけれど、疑問に感じることが少なからず出て来た感じ。新しい体制のコンセプトの中にある「昔のトヨタに戻る」の項目に「さらなる唯我独尊」(基本的に空気読めない会社です)が入っていると、いろんな意味で強い風を受けることになるんじゃなかろうか。

客観的に評価すると、1990年代後半からの「強いトヨタ」は、意外にも「社会融和性を重視してきたトヨタ」でもあった。ライバル企業に付け入るスキを与えず、結果的に一人勝ち。昔ながらのトヨタに戻るなら、ライバル企業も攻略方法を見つけられるかもしれません。もしかしたらトヨタ内部の人が一番「う〜ん」と思っていたりして。

<おすすめ記事>

1 Responses to “100日ルール”

  1. アングラ より:

    アメリカの有力紙のウェブサイトを、地元カリフォルニアのものも含めいくつか調べましたが、NUMMIの閉鎖については総じて冷静な論調が目立ちます。読者の主張欄で「トヨタをボイコットしよう!」というのもありましたが、そうした意見ばかりでもないです。NUMMIについては明らかにGMのほうが悪いということがコンセンサスになっている印象を受けました。また、アメリカのネット世論も日本と同様で時にヒステリックになることもありますが、日本と比べればおとなしめのように思います。

このページの先頭へ