ここにきて新車の試乗記など書くと「高くて買えない」という人が増えた。人生そんなモンですよ

新型車などクルマの紹介記事を書くと、必ずや「高い」という意見が出てくる。人間皆平等だと教え込まれた弊害かと。高騰している米を見ても安価な備蓄米が出回っているのに高価な銘柄米や新米を買う人がいる。飛行機に乗れば同じ区間なのに10倍以上の運賃を払ってビジネスクラスの人もいる。住んでいる家だって様々。人間、そもそも不平等なのだった。

クルマの価格が高騰しても仕方ないと思う(同じクラスなのに高ければ当然の如く批判します)。問題の本質は「手軽な価格で買えるクルマで楽しめるか?」です。私は10年くらい前から高額車に対する興味を失い始めた。実際、ミライースのラリー車で3000万円以上するスーパースポーツと比べたって勝るとも劣らぬドライビングプレジャーを味わえる。

120万円で買った5MTのデッキバンは本格的なSUVと同じくらい楽しいアウトドアレジャーを楽しめている。ということでクルマの紹介記事を読んで「高い」はやめませんか? そもそもヒコウキや鉄道マニアなんて買えない乗り物で楽しんでる。高いクルマが出たら、どんな乗り味なのか想像するだけで十分ワクワク出来ると思う。重要なのは書き手の文章力ですけどね。

そんな私は高額車が自ら作っているハードルを超えることが出来ず(空気読みますから)、誘って頂けない限り入り込まない。頭下げてメルセデスとかランボルギーニとか試乗してみたいと思わないです。マクラーレンやマセラティは乗ってみたいと思うけれど、欲しくなったら困る(笑)ので自主規制している。ポルシェも乗れば「いいね!」です。

話はズレた。安価で楽しめるクルマの話でした。こらもう乗る側の考え方次第だ。今までフェラーリもポルシェもメルセデスも乗ってきたけれど、楽しさの絶対値は意外にもそれほど大きくなかった。むしろ手頃な価格で買えるクルマで楽しいことをした時の方が満足度は大きい。クルマ好きの皆さんは高いクルマを否定せず、身の丈にあった楽しさを追求して欲しい。

それこそが文化でありクルマ趣味です。

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10 Responses to “ここにきて新車の試乗記など書くと「高くて買えない」という人が増えた。人生そんなモンですよ”

  1. アミーゴ5号リリボーン より:

    そうそう、自分なんぞは国沢さんのせいで、二度と新車を買えなくなってしまいましたヨ。

    こちらのサイトで何度も取り上げられているネオチューンを、騙されたと思って試してみたのが運の尽き。

    10年10万キロ超えのヘタったスバルR2に施工したら、まあ乗り心地は良くなるわ、山坂道は速くなるわ、タイヤは鳴かなくなるわ、運転疲れがなくなるわで、心底びっくり仰天!

    その後、10年10万キロ超えの格安中古車ばかり買って、合計4台ネオってきたけど大満足デス! だって買ってネオっても、数十万円で済んじゃうんだから。

    今ではですよ、
    普通FFミニバン、軽SUV/フルタイム4WDターボ/5MT、軽オープン/ミッドシップ/5MTに、先日13年前の軽EVを買い加えての4台持ちです。

    どのクルマに乗ってもドライブが本当に心地良く楽しくて、手放せなくて、日々全く異なる個性を満喫しております。

    ちなみにそれまでは、ちゃんと新車を買ってきたんですよ。でも国沢さんの記事を信じたせいで、こんな沼にハマってしまった読者もおるんです、はい。

    死ぬ迄に 新車を買うのが 目標です!

  2. よしこ より:

    国沢さんは根っからのクルマ&バイク好きとお見受けいたします。競技ラリーやアウトドアも積極的に楽しんでおられて、すごいなと思いながらいつも記事を拝見しております。
    私は同学年ですが、小学校の卒業文集に将来はタクシーの運転手になりたいと書いたほど、幼い頃から車が大好きでした。
    自動二輪、その後普通免許を取って初めての愛車は、親から譲り受けた中古のホンダライフ(バン、360㏄)でした。マニュアルの長いシフトレバーは(カチっとではなく)まるで昔の路線バスのように上下左右に大きく動くタイプでした。リバースに入れようとすると、時々「ウギ~」と鳴いて入らず、そんな時は一度ローに入れてから入れ直すという儀式のような手順がありました。
    当時のライフは始動性の悪さにも定評があり、季節に関係なくセルは元気に回るのに中々エンジンが掛からず苦労しました。また、冬場に気温が下がりセルの回りが弱い時は、やかんにお湯を沸かしてスターターモーターに直接ぶっかけると掛かったものでした(エンジンルームはスカスカ)。あまりよくない方法ですが、車屋さんに教わったやり方でしたし、当時はそんなものでした。(余談ですが今の愛車のスタータモーターが18万㎞で寿命を迎え、先日リビルト品に交換しました。交換前は時折カチッと音はすれどセルは回らず、棒などでスタータモーターをコンコンと叩くと一時的に回復するという経験を何度もしました。この裏技もディーラーのメカニックに教わりました。)
    改めて、パワーのない2気筒360㏄の車を、4速ギアの最適なところを使って走るのはとても楽しかったですし、この経験が運転技術を磨くのに大きく役立ったと思っています。
    年齢を重ね、現在の愛車は「V6、2.5L、AT」ですが、もう一度マニュアルの軽(バンやトラックも)に乗りたいと思うことがあります。目一杯踏んでもスピードはたかが知れていますが、自分で操っている感覚は何物にも代えがたいし、そんな車を相棒に旅をしてみたいなと。
    エンジンや足回りの機構も比較的シンプルなので、素人でも最低限のメンテナンスが可能な点も魅力の一つです。

  3. 猫まんま より:

    全くその通りで高級車や性能が凄い車が楽しいかっていうとそうでも無いと思います。
    アラカンの爺から言わせてもらうとお金を掛けなくとも車は楽しめます。若かりし頃お金も無いので知人が親戚からタダで貰った30カローラをエンジン載せ替えて2T-Gにしたりカローラバンのデフを付けてローギヤード化したりとかで遊んでいました。
    ツルシで乗ってるだけでアクセル踏んでるだけじゃ楽しくないでしょ?どんな車も考え方ひとつで楽しめるものです。
    現在はエッセECOを18年乗ってますが5MT,油圧パワステ、アクセルワイヤーでこれが一番走行状態を感じられて楽しいです。性能はお察しレベルですが。知人の歯医者がR35-GTR乗ってましたが性能的には凄いけど走るところが無くてかえってストレスが溜まるって一年で手放しました。
    機会があるなら古い軽トラとかハコバン乗ってみると非常に楽しいです、疲れますけどね。プロボックスの前期型もお勧めです。
    最近の車は安全性や快適性は凄いけど電子制御で乗って楽しいかと言われれば疑問ですね。まあ燃費規制や騒音規制、排ガス規制が厳しいので仕方が無いのですが。

  4. kimu より:

    その通りですねぇ
    批判したい人は批判ばっかり

  5. アミーゴ5号リリボーン より:

    追記です。
    ちなみに自分も、新車の高い値段は大変残念に思っております。

    というか、もともと新車を20年近く乗り続けてきたコトと、10年10万キロ超えのネオチューン沼にハマったせいで、気づいたら新車相場がバカ高くなっていました。正直、もし沼ってなくても手が出ないヨ。

    今だってトランプ関税で輸出が厳しくなるなら、内需拡大が必要なはず。バカ高い税金や自賠責を下げるか廃止するかして維持費を下げないと、新規需要を開拓できないよ!

    もっともやるとしても、一時的な補助金政策なんだろうけど。。。

    それに今の若者が、新車の楽しさやクルマへの愛着を知らないまま歳を重ねたら、将来国内ではますます軽自動車以外の新車が売れなくなっちゃうぞ!

  6. Hiro3 より:

    100人いたら100人それぞれ運転技術も生活環境も違いますから、いろんな意見が出ますよね。
    ある程度以上のレベルでサーキットを走る競技をやってきた人ほど、今回の記事は良く理解出来るはずです。

    お金に余裕がある人が新車の高額スポーツカーで公道の峠を走ってもカートやジムカーナやサーキットで走り込んでないと
    “全てがカッチリしてて良く反応するし新車の良い匂いもする”
    と満足するだけで終わりますし。

    昔からそこを分析して、ブランド構築とマーケティングを成功させるのがスポーツカー市場だと思います。

    それ以上のレベルのお金持ちドライバーならPCCJ等に参戦するか、走らずにチームオーナーになりますから。

  7. コテツ より:

    国沢さんの記事の面白いところは、DIY精神が豊富で、主体性を持って車を楽しむ方法を教えてくれるところですよね!ラリー用に車を組むとか、最高ですよね!人に見られてどう思われたいかよりも、中古車でも軽自動車でも、道具として楽しんだもの勝ちみたいなところがいいんですよ。ポルシェやAMGがどんなんだろうな…と思いを馳せながら、いろんなジャーナリストの記事を読みつつ、今日も軽トラのタイヤを選んだり、プリウスの燃費を気にしてます!

  8. ホンダ大好き より:

    そうなんです、最近は高級車見てもスポーツカー見てもなにも感じなくなってきている自分がいます、ホントに興味を失ったという感です。
    友人からポルシェやアウディ、Zを見せられても
    そうなのね~!で自分の中で終わっているのです。
    むしろ50代突入して本能的に興味をもっているのはジムニーですかね、子育ても卒業して再び自由だな~って時にピッタリな感じがします。 
    でも、バイクは全く別ですよ。
    国沢さんが仰るとおり、トシ取ったらバイクです。
    最近の研究でバイク(に乗る事)は認知症予防に効果てきめんだそうです。

  9. やまさん より:

    言ってる意味は解ります。
    しかし、今のメーカー車に、「本当の意味でのエントリースポーツモデルはあるか?」に疑問を感じてます。
    還暦間近の私の青春時代には、復活を遂げたR32も在りましたが、同時に下はアルトWorks、ミラTR-XX。その直上に、シビック、スターレットターボ、ファミリアターボ等、割とお手軽なエントリーモデルがワンサカ。

    今のGRヤリスは、当時のR32並みに感じます。

  10. 昔のベストカー読者 より:

    クルマの価格の話になると いつも同じ様な感じになりますね 高いと感じるなら車種を変更、グレードダウンで購入価格を下げるか ユーズドカー中古車に選択肢を変える
     普通 商品といわれる工業製品を人が欲して購買行動に移った時 選択出来る方法ですよね?
     自分の購入歴では 30代半ばから50代前半が クルマ購入代金のピークで高額車も買いました そしてその時購入した1台をまだ所有してます 現在の所有車はこの1台だけなんですが 気に入っているんでもう手放すことは考えていないです。
     何が言いたいか 要は自分の経済力に見合ったモノしか手に入れる事は出来ない ただこれだけの話で
    高いと思ったら 買わない選択肢と自分の収入を高める方法を考えるしかないんです 資本主義の経済社会に生きているんですから
     ですけど 製造販売サイドも売れなければ赤字転落して 考えを変えて売れるクルマを企画しますよ そうでなければ 待っているのは経営破綻ですよね
     スポーツカーは別物で 各スポーツカーメーカーは 自社ブランドのSUVで会社経営を支えていますね 
    2シータースポーツだけでは経営は成り立たなくなってます 唯一フェラーリだけが まだ安泰ですけど 20年後どうなっているか興味深いですね。

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